鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「探偵」になる物語:読書録「隻眼の少女」

・隻眼の少女

著者:麻耶雄嵩

出版:文春文庫(Kindle版)

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「傑作」との評もある麻耶雄嵩氏のミステリ。

ミステリが読んでみたい気分にだったので、Amazonの「おすすめ」に上がってきてるのをDLして読みました。

麻耶雄嵩作品としては「貴族探偵」シリーズに続いて…かな?

 


本作は「新本格ミステリ」に位置付けられる作品ですが、新本格が好むテーマの一つに、

「<探偵>という存在は何か?」

ってのがあると思います。

で、本作は真正面からそれに取り組んだ作品。

「隻眼の少女」<御陵みかげ>が「名探偵」になる物語が語られています。

 


ぶっちゃけ「好き/嫌い」はあるでしょうね〜。

しかも結構両極端に分かれそうw。

新本格ミステリ作品としての「仕掛け」

キャラ付け

含みのある展開

…そこら辺がハマればハマる。

ダメならダメ。

読むものを選ぶ作品なのは間違い無いんじゃないかな?

 


僕?

 


う〜ん、20代で読んだらハマったかもw。

でも今読むと、「チョットしんどい」って感想です。

実は本作が面白かったら、デビュー作の「翼ある闇」に手を出そうかとも考えてたんですが…。

「保留」…かな。

 


新本格ミステリとしては「出来た作品」とは思うんですけどね。

結局、そのジャンルへの親疎の度合いが、作品への評価を決めてしまうようなとこ、あるんじゃないかな、と。

「新本格入門編」としては、「カササギ事件」とか「第八の探偵」とかの方が敷居が低いと思います。

「入門」したいかどうか、ってのもありますがw。

 


#読書感想文

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