鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

次のステージへ(…ようやく):読書録「棲月 隠蔽捜査7」

・棲月  隠蔽捜査7

著者:今野敏

出版:新潮社 

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シリーズ第9作。(短編集が2作あるんで、こういうカウントw)

第1作で「懲罰人事」となり、2作目以降「大森署長」となった主人公の最後の大森署での事件となります。

 

<そのとき、不意に気づいた。人事異動の話を聞いて、自分がうろたえた理由についてだ。

俺は、大森署を去りたくないんだ。>

 

まあね。

でも「公僕」としての本質を体現し、その「正義」を貫く竜崎の、もっと大きな舞台での活躍を見たいというのが、ここ数作でのフラストレーションだったんで、僕としては「ようやく…」でもありますw。

 

「事件」の方は、「まあ、なあ〜」って感じかなぁ。

ハッカーによる暗躍ってのはチョット陳腐化してる感があるし、

「え、こんなことのために、あんな大袈裟なハッキングを?」

とも。

「ルナティック」とルナリアン」

早よ気づけよ!w

 

…って、いいんです。

本作は「事件」を読むんじゃなくて、「竜崎の変人ぶり」を楽しむシリーズなので。

異動が決まってもそこは「安定」ですw。

 

神奈川県警刑事部長。

警察庁か警視庁でのポストを見たかったトコですが、それじゃ「現場」と距離があって、「小説」としての面白味に懸念がって判断ですかね。

さて、新しい組織・ポストで竜崎どう「自らの正義」を貫くのか。

早いとこ、次を読ませて欲しい!