セミナーを聞きたかったんですが：読書録「次世代の代理店経営モデル」

・次世代の代理店経営モデル
著者：宮宇地覚
出版：Kindle

次世代の代理店経営モデル

金曜日に業界団体のセミナー講師として登壇される有限会社ネットワークセンター・宮宇地社長の作品。
「事前勉強」のつもりで読ませていただいたんですが、トラブル対応でセミナーに出席できない可能性が…。う〜ん、残念。

同じ団体のセミナーでは、以前ブレインマークスの安東先生のお話を伺う機会がありました。「中小企業を組織運営する」という観点から、非常に参考になりましたが、本書も基本的に同じスタンス（組織化を目指すなら社長は営業しちゃ行けない）。
ただ保険代理店を経営されてるご自身の経験・知見にそったお話ですから、より具体的で身近に感じられる内容になっています。
同時に、
「こりゃ、結構大変」
というのも実感できちゃいますがw。

・社長は営業現場から離れ、組織マネジメントと人材育成に傾注する。
・経営理念を固め、そこに常に立ち返るマネジメント・人材育成を行う。
・営業・事務の標準化を行い、それを基軸にした人事評価を行う。
・「標準化」については、PDCAの回転を速く行い、修正をしていく中で組織としての
標準を定めていく。
etc,etc

僕の「興味」を前提に引っかかったことをまとめてみると上記のような感じ。誤認も十分にあり得ますがw。
「理念」の位置付けや内容、営業・業務の標準化のやり方等、結構具体的に論じられていて（かつ最後に「Q＆A」でより具体的に説明があります）、参考になることが山盛りでした。

ただこれは「選択」の問題でもあります。
作者自身もおっしゃってるように、「全部の代理店がこうなる必要はない」ですし、なれるものでもない。
その見極めをするためにも、
「自分たちの独自性・強みは何か」
ここを確固たるものにする必要があります。
こればっかりは他の人に教えてもらうものでもないですからね。