鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

テンポが良くて、サーッと最終話まで見ちゃいました。:ドラマ評「リンカーン弁護士」

マシュー・マコノヒーの映画版(2011年)、結構好きだったんですよね。 カッコいいけど、ちょっとチャラい感じもあって、でも実は芯が通ってる…ってマコノヒーの「ミッキー・ハラー」が良かったので、ちょっとモサい感じがしなくもないwマヌエル・ガルシア=…

後ろめたさを抱えつつ、興味深く読ませていただきました。:読書録「政治学者、PTA会長になる」

・政治学者、PTA会長になる 著者:岡田憲治 出版:毎日新聞出版(Kindle版) 「なぜリベラルは敗け続けるのか」の岡田憲治さんが、公立小学校のPTA会長を3年間務めた経験をまとめられた本。 「こんなPTA活動、おかしいやん!」 と義憤に駆られて飛び込んだも…

高度に組織化された「隣組」?:読書録「中国共産党 世界最強の組織」

・中国共産党 世界最強の組織 1億党員の入党・教育から活動まで 著者:西村晋 出版:星海社新書(Kindle版) 「中国共産党」の組織の構成や機能について解説した本。 …と言っても、国家主席や党中央といった上部組織ではなく、地域コミュニティや職場内での…

ある種の「ファンタジー」ではあるかな:映画評「クライ・マッチョ」

少年への世代を超えた継承という意味では「グラン・トリノ」 年老いた男のハメを外した冒険譚という意味では「運び屋」 う〜ん、そうなると、今のタイミングでこの映画を撮る意味って… …と、予告編とか事前情報を見て思ってたんですが。 クリント・イースト…

エピローグで持って行かれます。:読書録「砂まみれの名将」

・砂まみれの名将 野村克也の1140日 著者:加藤弘士 出版:新潮社(Kindle版) 野村克也が、野村沙知代の脱税事件で阪神の監督を辞任したのち、楽天の監督として復帰するまでの間。 社会人野球チーム「シダックス」の監督として采配を振るっていた3年弱を追…

「何を期待するか」によって受け止め方は変わるでしょうね:映画評「シン・ウルトラマン」

他の家族が誰も付き合ってくれないのでw、金曜の会社帰りに観ました。 割と幅広い年代層のお客さんが観に来てましたよ。 まあ、空いてましたけど。 <その題材を、オリジナルを知らない新しいお客さんに見せる時に、今の物語、映像としてアップデートして提…

なんか、モヤモヤする…:読書録「映画を早送りで観る人たち」

・映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形 著者:稲田豊史 出版:光文社新書(Kindle版) 僕は1.5倍速試聴もするし、10秒・15秒飛ばしもするし、連続ドラマの飛ばし見もするし、ネタバレサイトも読みますw。(ファスト映…

ドメなおじさんが読んでも興味深い:読書録「ロンドンならすぐに恋人ができると思っていた」

・ロンドンならすぐに恋人ができると思っていた 著者:鈴木綾 出版:幻冬舎 日本人じゃない30代の女性が、日本に留学し、6年間東京で働いたのち、渡英。グローバル企業に勤務しつつ、ロンドンで生活している日常のあれこれや、思うことなんかを記したエッセ…

草笛光子がかなり持っていきます。:映画評「老後の資金がありません」

原作は以前、結構楽しく読ませてもらいました。 映画化の方は、さらにコメディ色を強くした仕上がり。 悪く言えば「テレビに2時間ドラマをちょっと贅沢にした感じ」。 Netflixのオリジナルドラマでも、もうチョット仕上がりは上かもしれません。 でもまあ、…

個人的には第一作に次ぐ面白さでした:読書録「マスカレード・ゲーム」

・マスカレード・ゲーム 著者:東野圭吾 出版:集英社 「グランド・ホテル」形式でホテルを舞台にしたミステリーに仕立てた第一作(マスカレード・ホテル) 前日譚の第二作(マスカレード・イブ)。 第一作に続いて映画化された第三作(マスカレード・ナイト…

「撤退戦」というより、「資源配分の見直し」といった方がいいように思ってます:読書録「2025年日本経済再生戦略」「撤退論」

・2025年日本経済再生戦略 国にも組織にも頼らない力が日本を救う 著者:成毛眞、冨山和彦 出版:SB新書(Kindle版) ・撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて 著者:内田樹、堀田新五郎、斎藤幸平、白井聡、中田考、岩田健太郎、青木真兵、後藤正文、想田和…

予想とは違う展開でした:読書録「幸村を討て」

・幸村を討て 著者:今村翔吾 出版:中央公論新社(Kindle版) 最初は直木賞を受賞した「塞王の盾」を読むつもりだったんですけどね。 ただ何か話が地味そうな感じがしたのでw、際になってこっちに切り替えちゃいました。 大阪の陣での真田幸村の謀略・知略…

「オデッセイ」+「インターステラー」+「ET」and more…:読書録「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

・プロジェクト・ヘイル・メアリー<上・下> 著者:アンディ・ウィアー 訳:小野田和子 出版:ハヤカワ文庫(Kindle版) 処女作(火星の人)を映画化した「オデッセイ」は無茶苦茶面白かったです。 あんまり面白かったんで、原作はスルーしたくらいw。 で、…

想定してるコンテンツに「世代差」を感じますw:読書録「新しい教養としてのポップカルチャー」

・新しい教養としてのポップカルチャー マンガ、アニメ、ゲーム講義 著者:内藤理恵子 出版:日本実業出版社 僕自身は「ポップカルチャー(サブカルチャー)」には一定の理解がある人間だと思っています。 ただまあ、サラリーマン生活も後半になると、ナカナ…

異なる正義の対決から、胡蝶の夢へ:ドラマ評「ムーンナイト」

Disney+でのマーベル・オリジナル連続ドラマ。(全6話) 「ワンダヴィジョン」もナカナカ意欲的な作品でしたが、本作も「ヒーローもの」の枠は堅持しつつ、ギリギリのところまで攻める内容になっていました。 最初の方は、ちょっとホラー風味の掛かったヒネ…

ボンドほど派手じゃないが、スマイリーほど地味でもない:ドラマ評「窓際のスパイ」

AppleTVオリジナルの連続ドラマ。 第1シーズンが6話で終了しました。 金曜日配信、楽しみだったんだけどな〜。 ゲイリー・オールドマンがMI5の落ちこぼれ集団(スロウ・ホース)を率いて、降りかかる火の粉を払う…という物語。 「裏切りのスパイ」でル・カレ…

「救世主ネオの物語」としては蛇足。「自由を勝ち取る物語」としてはアップデートしている:映画評「マトリックス レザレクションズ」

目にする評判的には「今ひとつ」って感じ? 「蛇足」評もよく聞きます。 でも僕は「悪くない」と思いました。 まあ「マトリックス」をはじめて見た時の新鮮な驚きには及びませんけどね。 ただそれは2作目(リローデッド)・3作目(レボリューションズ)にも…