事前に評判は聞いてたんですけどね。面白いって。
でもなんとなく韓国映画って、個人的にはちょっと敬遠しがちなところがあるんですよ。
別に政治的なスタンスはないんですけど。「アジョシ」とか、無茶苦茶好きな映画もあるし。
ちょっと、サービス満点過ぎってところがあるかな。あくまで好みの問題ですが。
本作も「サービス満点」ではあるんですが、しかし、これは文句なく面白かったです。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」
いけすかない主人公
可愛くない生意気なガキ
粗野でちょっと乱暴的な男
キツめでわがままっぽい女
主要な登場人物たちはちょっと感情移入がしにくいキャラクター設定なっています。
それが物語が進んでいくにつれて、どんどんこっちの気持ちが入ってきて…
いやぁ、何度も心揺さぶられ、マジ、ラストに泣かされました。
ジャンルとしちゃぁゾンビ映画なんですが、そういう意味での怖さみたいなものはあまり感じませんでしたね。
むしろ人間の方がよっぽど恐ろしい。(まぁ、これはゾンビ映画の1面ではありますけど)
感染が「北」からって言うところは、そーゆー政治的な隠喩もあるのかもしれませんが、そんなこと考えずにがっつりエンターテイメントとして楽しめばいい映画だと思います。
ハリウッドでリメイクと言う話もあるようですが、それもうなずける話。
最近の日本映画だと「アイ・アム・ア・ヒーロー」を思い出させますが、悔しいけどこっちの方が1枚上手でした。
娘がいる父親は、見る前にハンカチのご用意を。