・魔法律学校の麗人執事 1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー
著者:新川帆立 ナレーター:鈴木みのり
出版:幻冬舎(audible版)
「元彼の遺言書」とかの新川帆立さんの新作。
趣をガラッと変えてファンタジー設定のラノベシリーズになっています。
(ChatGPT)
魔法を使うには必ず契約が必要で、その法的知識と魔力の扱いを学ぶ名門「魔法律学校」。
そこに、ある事情から“執事”として入学することになった少女・椿。
魔力量ゼロという致命的な弱点を抱えながらも、天才的な魔法使いである名家の御曹司・マリスに仕えつつ、学園生活に挑んでいく。
傲慢な主と万能だが不遇な執事――対照的な二人がぶつかり合いながら歩み出す、恋と契約と魔法の学園ファンタジーの幕開け。
僕はこれをaudibleで聞いたんですけど。ちょっと失敗だったかもしれません。
これ、主人公のヒロインは男装をして執事になってるっていう設定なんですよね。
まあありがちっちゃありがちなんですけど、物語は登場人物たちの独白という形で進行します。
だから男装しているヒロインも男っぽくしゃべるわけじゃなくて、独白ですから女性としてしゃべるんですよね。
設定としては男装しているはずなんだけど、完全に女性の語りになってるわけです。
これがまあ三人称とか、あるいはアニメとか漫画とかだったら、男装してるってのが意識できるんでしょうけど、どうにもこうにも女性っぽくて、時々男装という設定を忘れて、普通の恋愛小説を読んでるような感じになっちゃいました。
設定的にはどうなんですかね。
俺様のご主人様がいて、それとは別に大富豪の美少年たちがいるっていう設定。
今回はそのうちの一人が絡んでくるんですけれども、どうも2巻以降では他の美少年たちが絡んでくるっていう感じにもなりそうです。
いわゆる花男のり?
それもまあパターンですからいいんですけど、個人的には主人公ヒロインの自己肯定感が低すぎるのがちょっとウザかったですね。
まあこの自己肯定感が低いヒロインっていうのも「バナナブレッドのブティング」とか、少女漫画のパターンの一つではあるんですけど、「それにしても」って感じです。
終盤の決闘シーンのところでの主人公とヒロインのなんかは割とテン良くてコメディとして良かったんですけどね。
あのノリでやってくれるんだったら面白いのになとは思いました。
「魔法律」とか、魔法による格差社会とか、世界観の設定は凝ってるとこもあるんですけど、その説明にウエイトが割かれて物語のテンポが悪くなってるってのもあるかな。
続編、どうしようかな。
ある程度パターンが一巻でできたから、もっとコメディとして楽しめるような気もします。
でも花男的に美少年たちとのアレやコレやにヒロインが振り回されて〜とかってなるんだったら、面倒くさいw。
主人公とヒロインのボケとツッコミをベースに、「魔法律」を踏まえた合理的な事件解決・・・みたいなのが中心になるんだったら面白いかもしれないんだけど。
それを期待してオーディオブックになったらかもしれませんって感じかな。
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