・店長がバカすぎて
著者:早見和真 ナレーター:知愛
出版:ハルキ文庫(audible版)
吉祥寺にある書店を舞台に、そこで働く20代終盤の契約社員の女性店員を主人公として、「書店」をめぐる現状と課題、現代における<働き方>の困難さ等を題材として、コメディタッチに描いた作品。
言動の端々がイライラさせる間の抜けた店長と、その店長に内心で激しい怒りと苛立ちをぶつける主人公の独白が無茶苦茶笑えます。
これはナレーター(知愛さん)の力も大きいですね。
そういう意味じゃ、オーディオブック向きの作品かも。
もっともサブスクのaudibleで聴いたのは、
「本を売るために、現場で日々努力を重ね続ける人びと」
を描いた本作は向いてなかったかな〜。
まあサブスクなんで「無料」じゃないだけマシっちゃあ、マシでしょうけど。
チョットそこらへんモヤモヤ。
…だけど、リアル本で買うかどうかって言われると、「どうかなぁ」ってとこもあるんですけどね。
作品の展開としては、
「実はバカと思ってた店長が…」
て匂わせもあって、主人公が店長に「ほのかに」って感じにもなるんですが、正直この設定はなくて良かったかもw。
「お約束」かもしれないけど、そういう匂わせするには、「店長がバカすぎる」。
ま、ナレーターさんの演技がそっちに偏ってるからかもしれないけどw。
こういう作品、無理に恋愛要素を入れなくてもいいよね、マジで。
本書は続編も出版されてます。
こっからどういう展開するのかな?
読んでみたい気もするけど…う〜ん、audible待っちゃうかなぁ。
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