・介護未満の父に起きたこと。
著者:ジェーン・スー
出版:新潮新書

「生きるとか死ぬとか父親とか」で老境に入る父親との微妙な関係を描いたジェーンスーさんが、今度は82歳から87歳になる5年間、父親の体力や認知力が落ちていく段階に合わせてどういう形でそれをサポートしていくかっていうことについて記した作品。
こちらもエッセイではあるんですが、むしろレポートっぽい内容になっています。
(Amazon)
本の概要
合言葉は、「ビジネスライクに」。
80代父のケアに娘が奔走した、「介護前夜」の5年間。
ワケあって突然ひとりで暮らしを整えなければならなくなった82歳の父。幸いまだ元気だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る――。唯一の家族である娘が、毎食の手配から大掃除までをサポート。それでも、「ペットボトルが開けられない」「明日の予定がわからない」など、日に日に「できないこと」が増えていく父。「老人以上、介護未満」の身に何が起きるのか? その時期に必要なケアと心構えは? 父の「介護前夜」に奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間。
著者(ジェーン・スー)コメント:
人はいきなり「要介護」になるわけではない。その手前が意外と長く、険しい。87歳の父が身をもって教えてくれたことです。要介護未満ながら、誰かの助けがないと生きていけないお年頃の父と、如何に付き合うか。たった二人の親子です。「喧嘩しない」を最大のテーマに、遠隔サポートの試行錯誤を記しました。
期間としては2020年から2025年。
ちょうどコロナの時期を挟んでいて、そのことが支援のあり方をちょっと難しくしているようなところも伺えます。
僕の母親は今85歳。
松山で一人暮らしをしています。
2ヶ月に1回のペースで様子を見に行くのと、LINEやメールでの状況の確認。
それから1日1回のビデオ通話っていうのが今の母親との距離感というところです。
やれることが徐々に徐々に少なくなっていく様子が、本書で書かれている父親の様子に重なっていて、今現在、それからこれから少し先の母親のあり方を想像させるところがあって、すごく参考になりました。
スーさんに比べるとより突っ込んでやれているようなところもあれば、
「ああ、こういうところは思ってもみなかったなぁ、もうちょっとやらなきゃいけないなぁ」
と思うようなところなんかもあって。
もちろんそれぞれ状況は違うところがあるし、使えるお金や人間関係なんかも違うので同じようにはならないんですね。
それでも、
「これから良くなっていくことはない。
現状維持がベスト」
って、そういう未来を考える上においてすごく参考になる。
なんていうのかな。
それに備える心構えを持たせてくれる本だったと思います。
読んでよかったですよ。
「生きるとか死ぬとか父親とか」との関係でいうと、父親のパートナーというか、元愛人というか、彼女たちとの微妙な関係性っていうのは相変わらず影を落としていて、そこら辺、やっぱりこう、なかなか整理ができないんだなっていうようなところはあります。
ただまあ、その人たちに助けてもらってるっていう面もあるのも確かで、スーさんとしては微妙なところでしょうね。
僕の方はそこまで複雑な人間関係はないので、まあ、ここのところは参考になるも何もなかったですけどねw。
自分が老人になったときの注意点として、
「清潔感」と「自慢話を一切しない」
これは肝に銘じておこうと思いました。
老人ファッションも考えないとなぁ。
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