鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

言ってる事はものすごくよくわかるし、大賛成なんですけど、どうやるかと考えるとなかなか悩ましいところも…:読書録「ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか」

・ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか 日本型BPR 2.0
著者:村田聡一郎 ナレーター:小桧山崇
出版:プレジデント社(audible版)

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ちょっと生産性について議論を必要性があって、資料を漁っているうちに、Audibleの中に本書があるのを見つけて聞いてみました。
2000年以降、日本と欧米の間でホワイトカラーの生産性が大きく乖離してきたことの原因をBPRの導入にあると整理をし、ホワイトカラーの生産性向上の取り組みとはどういうものかについて具体例も挙げながら論じた作品です。
取り上げられている具体例が、
「いやー、そういうことあるわ」
っていう感じなのが読みどころでしょうか。
笑い事じゃないんだけど。


サマリー
工場は少人数で回せるようになったのに、売上に比例して事務職員が増え続けなくてはならないのは、なぜなのか。
複数の関連会社のシステムが個別に管理され、情報一元化のために膨大な労力を割かなくてはいけないのはなぜなのか――?
ブルーカラーの現場では生産性アップが進んでいるにもかかわらず、 ホワイトカラー業務の生産性は、思うように改善されていない。
なぜ、日本企業のホワイトカラー業務は効率が悪く、生産性が低いのか。
その理由は、多くの人(主に経営者)が、「ホワ
イトカラーの生産性を高める方法」 を知らないことにある。
ブルーカラー業務に求められるのは、一定の品質のモノを大量に生み出すことであり、 業務の一部を自動化するなどして、 生産性が劇的にアップした。
ところがホワイトカラー業務では、そうはいかない........
本書ではホワイトカラー業務の特性を読み解きながら、生産性が低い理由と、そこから脱却するための手法、 そして、組織全体を成長させ、 変革させるためのアプローチを解説する。
「食い入るように読みました。 まさに書かれてい
る通りのことが弊社内でも起きている」
「現場のカイゼンでは改善できないこともある、と常々感じてきたのでモヤモヤが晴れた」
「失われた25年とは管理職が自己の能力向上を怠り、 忖度がはびこり、 若手の成長のボトルネックになってきた期間」
「ワンファクト・ワンプレイス・リアルタイムこそが要だと実感した」
「DXという言葉の中に埋まっている本質を見せていただいたように感じられた」
などなど、反響続々!!
※本書では、ブルーカラーとホワイトカラーは単なる職種の違いとして表記しており、 どちらかが上で、どちらかが下だという見方はしていない。

【目次抜粋】
Chapter 1 生産性のカギは 「人間性の尊重」
Chapter 2 日本の置かれた現状
Chapter 3 ホワイトカラーの生産性革命とは
Chapter 4 部分最適vs全体最適
Chapter 5 ホワイトカラー業務の本質
Chapter 6 現場主導のカイゼンによる生産性アップの限界
Chapter 7 日本型BPR 2.0= 変革の仕組み化

(audibleより)


トヨタの「カイゼン」に代表されるブルーカラーの生産性向上で画期的成果を挙げた日本でホワイトカラーの生産性向上が結実しないのはなぜか
日本以外の世界でBPRによるホワイトカラーの生産性向上が可能となったのはなぜか
今後、日本企業においてBPRを実施するにはどうすればいいのか


大きく言えばこう言う流れかな。
まあ以前から言われてることではある。
そうなんだけど、実行できていないのも確か。
それでも国内じゃなんとかやれてきてたんだけど、25年経って、諸外国との国力格差がかけ離れてしまうと言う結果となっている。
そしてそこに訪れる少子高齢化による労働生産人口の減少…
ってな感じになると、チョット前に読んだ「ホワイトカラー消滅」に繋がりますかね。
まあ両方とも同じ事象を視点をずらして語ってるだけ…とも言えますからな。


いやもう、全く反対するつもりはないんですよ。
大賛成。
…なんだけど、足元を考えると色々とねぇ。
それを言い訳にしてたからこの体たらくなんじゃん
と言われりゃ全くその通りなんだけど、僕ももういい加減イイお年ですから。
コレを全部背負うのはチョット無理なんよ。
無理なんで、じゃあ今のポジションで何をするか、どこに手を入れるか。
今考えてるのは、そこら辺かなぁ。
その先に生産性向上の未来があるように、人・物・金を手当てしつつ、主体的な取り組みは後進にまかす。
プレッシャー感じないように、余計な口は出さず、サポートに徹しながら。


出来る?
まあやらんとね。
それくらい人手不足の波は大きいし、せめてそれに取り組めるくらいには足元の生産性を上げて、余力を作っとかんと。
それがBPRと名付けられるものかどうかは知らんけど。


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