「スパイダーマン」の評でギレンホールに触れたら、友人から激オシされた作品。(赤松くん、ありがとう)
予告編を見て気になってたんですが、「ナイトクローラー」を先に観ちゃって、ちょっとギレンホールが一杯一杯になってスルーしちゃった作品でしたw。
サウスポー
いやぁ、良い映画でしたよ。
ある事件で妻を失い、ドン底に落ち込んで、娘とも引き離された男が、再起をかけて…
とまあ、「ロッキー」やら「チャンプ」を思い出させるストーリー。
その「王道」をふまえつつ、そこここが現代的にシャープな感じに仕上がってるのがたまりません。
(ここら辺、「クリード」に通じるとこもあるかな)
ギョッとするオープニング、なんか「トゥルー・ロマンスかいな」と思っちゃう主人公夫婦の登場から、テンポの良い「悲劇」「転落」パート。
そしてお約束のトレーニングシーン。
ラストの試合も実にクールでシャープな仕上がりになってます。
それでいて、全編、胸が痛くなるような展開なんですよねぇ。
「スパイダーマン」では頭の切れすぎるネジの外れた男の役でしたが、本作では思慮の足りない、怒りをコントロールできない、でも本質的には善人である、ネジの外れた男の役w。
まあ立ってるだけで「普通の男じゃない」感が満載なんで仕方ないですが(目がねぇ…)、世の中の枠を外れちゃった男がジェイク・ギレンホールには似合います。
つまりは極めて「映画的」ってこと。
ま、これ観てまた、「ギレンホールでいっぱい」になっちゃった感もありますがw。
(個人的には、ドン底に転落した時見放した人々に対して、ラストでもっと「ざまぁ」感があってもなぁ、と。
いやまあ、そういう映画じゃないんですけどねw)