なんつうか、とにかくギレンホールが恐いっす。
「ナイトクローラー」
労を惜しまない勤勉さがあり、目標を定めたらその為に、自ら学習をしてレベルアップし、スキルも引き上げていきながら、自律的に成長しつつ、目標を達成する。
…ただしモラルはない。
冒頭の「腕時計」のエピソードあたりが「太陽がいっぱい」的な展開になるのかなぁと思ってたんですが、これは予想違い。
成長物語であり、成功譚でもあります。
無茶苦茶、後味悪いけど。(…っつうか、気持ち悪いんですよね。そもそもその「成功」が本当に望んだものかどうかすらわからないし)
さらに始末が悪いのは、周りの人間もその価値観に巻き込んでしまうこと。
助手しかり、レネ・ルッソしかり。
ラストのレネ・ルッソのセリフにはゾッとしました。
あとギレンホールの薄っぺら〜い「説教」や「自己啓発ロジック」。
最初は「お笑い」だったのが、終盤は…。
まあ、見始めたらやめられないのは確かです。
物語として本当によくできてますから。
でも「子供には見せられない」。
…そういう映画。