・amazon 世界最先端の戦略がわかる
著者:成毛眞
出版:ダイヤモンド社
ちょうど「GAFA」を読もうと思ってたタイミングに成毛さんのこちらが出たので、急遽切り換え。
まあ若干「成毛眞」ファンの毛がありますのでw。
元マイクロソフト日本法人社長だからこそ書ける…ってことはないと思うんですが(ずいぶん前ですからね、社長やってたのはw)、でも「ビジネスモデル」と言う観点から、今の「アマゾン帝国」を眺めるには相応しい人材なのは確かなのではないか、と。
終盤は(つまりは現在進行形から未来予想のあたり)「駆け足」っぽい感じにもなってますが、これはon the wayなんだから仕方ないところも。
それどころかジェフ・ベゾス自身も良く分かってないんじゃないか、ってのが成毛さんの見立て。
いや、これは結構当たってるんじゃないかなぁ。
今だからこそ、amazonの「キャッシュフロー経営」は当たり前のように語られてますが、確かにひと昔前は「先行投資ばかりしてて、足元が見えてない危ない企業」と見られてましたもんね、amazonも。
未だツイッターやエバーノートにはそう言う気配もありますから、決してその見方がおかしかったわけではないと思いますが…。でも今となっては、「見誤ってた」と言うしかないですな。
「アマゾン帝国」がロジスティック戦略を中心に我々のライフスタイルをどんどん侵食し、ビジネスの世界でも徹底的な楔を打ちつつある姿は本書を読めばわかります。
最早我々はamazonなしでは生活できないようになりつつあるのでは…。
でも正直言って、僕は思うんですよね。
「ええんちゃう?」
だってものすごく便利になってるし、今までは(コストの面でも、在庫の面でも)手に入りづらかったものが、簡単に入るようになっている。
それは小売の世界だけでなくて、ライフスタイルや、ビジネスの場にもドンドン侵食してきてるんだけど、それはそれで良くなってるわけだし…。
そりゃまあ、既存のビジネスや、昔ながらの生活なんかが脅かされ、変わっていくってのはありますよ。
それがちょっと苦々しいところもあります。
でも、それって不可逆でしょ?
正直「アリババ」にやられるくらいなら、amazonの方が…って僕は思ってるんですよね。
そこを日本企業に…とは残念ながらほとんど思いません。
期待できるとこあります?
AWSの話しなんかは、漠然とは知ってたけど、改めて「ほう?」と思いました。
今、プログラムの初歩の初歩の初歩の勉強を始めたっとこなんですが(ここら辺のことは機会を見て改めて書きたいと思ってます)、そこでAWSを使ってるのもあるんですけどねw。
amazon goも早いとこ日本上陸してほしいし、自動運転やドローンの物流も見て見たいですな。
そう言う新しいとこをドンドン日本に持ち込んでほしいし、そう言うトライを後押しするような政策を政府にも打ち出してほしんだけどなぁ。
結果的にはそれが日本のスタートアップなんかにも刺激になって…
…って、そう言うとこに期待すんのは、難しいかw。
なんにせよ、amazonの「今」を知り、「これから」のインパクトを予想するには最適の書なのではないか、と。
オススメ、です。