ドン・チーゲル監督・主演・脚本・製作を務めたマイルス・デイビスの「伝記」映画。
…つうか、ほとんど「ファンタジー」w。
一応、70年代の「空白の5年間」を題材にしてるんですが、まあさすがにこんなことはないですわな。
(実質描けれてるのは、<2、3日>やし)
MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス空白の5年間
じゃあ、全くの「絵空事」かって言うと、そんなこともなく。
二番目の夫人フランシス(Someday My Prince Will Come…の彼女ですな)を軸に、過去のマイルスの音楽活動や人生がカットバックで描かれていて、これはこれで「なるほどなぁ」って感じです。
マイルスのこと知らない人が観たら、「はあ?」やろうけど。
で、ドン・チーゲル。
もう「なりきって」ます。彼の主観的にはw。
「声」なんか、バッチリですわなぁ。
ただ容姿の方は…。
マイルスが見たら激怒するかも…w。
でもラストの「LIVE」は結構「マイルス」なんだよなぁ。
50年代・60年代の演奏については、
「もうちょいジックリ聴かせてほしいな」
とこもあるんですが、ラストのLIVEはシッカリ観せて、聴かせてくれます。
曲はロバート・グラスパー作。
要は「前に進み続けるマイルス(MILES AHEAD)」の<今>を思い描いてのLIVEになってるわけです。
大きな声じゃ言えないけど、「doo-bop」も嫌いじゃない僕としては、このラストはちょっと嬉しかったです。
<What’s Wrong with That>
<セッションシーン>
いや、マラソンセッションとか、大好きなんですけどね。
ま、映画としての出来は「?」なところはありますよ。マジで。
でも後期のマイルスや今のジャズシーンに興味がある人は楽しめるかも。
ちなみ横でゲームしながらナガラ見してた息子の感想。
「クスリやって、酒がぶ飲みして、タバコ吸いまくって、銃ぶっ放して、カーチェイスして。
クズやん」
まあねw。