鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

なりきり!マイルス・デイビス:映画評「MILES AHEAD」

 

ドン・チーゲル監督・主演・脚本・製作を務めたマイルス・デイビスの「伝記」映画。

…つうか、ほとんど「ファンタジー」w。

一応、70年代の「空白の5年間」を題材にしてるんですが、まあさすがにこんなことはないですわな。

(実質描けれてるのは、<2、3日>やし)

 

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MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス空白の5年間

 

じゃあ、全くの「絵空事」かって言うと、そんなこともなく。

二番目の夫人フランシス(Someday My Prince Will Come…の彼女ですな)を軸に、過去のマイルスの音楽活動や人生がカットバックで描かれていて、これはこれで「なるほどなぁ」って感じです。

マイルスのこと知らない人が観たら、「はあ?」やろうけど。

 

で、ドン・チーゲル。

もう「なりきって」ます。彼の主観的にはw。

「声」なんか、バッチリですわなぁ。

ただ容姿の方は…。

マイルスが見たら激怒するかも…w。

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でもラストの「LIVE」は結構「マイルス」なんだよなぁ。

50年代・60年代の演奏については、

「もうちょいジックリ聴かせてほしいな」

とこもあるんですが、ラストのLIVEはシッカリ観せて、聴かせてくれます。

曲はロバート・グラスパー作。

要は「前に進み続けるマイルス(MILES AHEAD)」の<今>を思い描いてのLIVEになってるわけです。

 

大きな声じゃ言えないけど、「doo-bop」も嫌いじゃない僕としては、このラストはちょっと嬉しかったです。

 

<What’s Wrong with That>

https://youtu.be/HK0tvAZaM04

 

<セッションシーン>

https://youtu.be/8VB0wIF7Z2E

 

いや、マラソンセッションとか、大好きなんですけどね。

 

ま、映画としての出来は「?」なところはありますよ。マジで。

でも後期のマイルスや今のジャズシーンに興味がある人は楽しめるかも。

 

ちなみ横でゲームしながらナガラ見してた息子の感想。

「クスリやって、酒がぶ飲みして、タバコ吸いまくって、銃ぶっ放して、カーチェイスして。

クズやん」

まあねw。