・2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生
著者:高城剛
出版:集英社
自分自身の足で世界を周り、自分で見て、自分で聞き、時に自分自身の身体を実験に使う「高城剛」は、僕にとっては「鉱山のカナリア」ですw。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/20170914/1505376209
その高城さんが、「今までの世界の流れ」を描いた前作に引き続き、
(「分断した世界」読書録
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/05/25/183001)
「これからの世界」について未来予想について描いた作品。
・「温暖化」ではなく、「寒冷化」が予想される。(太陽活動の観点から)
・「米国」が覇権を失うのは確かだが、その後に「中国」も「インド」も(それぞれ固有の弱点があり)つくことはできない。EUも現状の枠組みを維持しることはできず、大きな岐路(枠組みの崩壊と、国内の分断が進む)に立たざるを得ない。
・多角化した世界において「日本」は(歴史認識等で一体化の難しいアジア近隣諸国とではなく)文化や道徳観を共有する「EC」と連携(EC加盟)する。(その時世界は<イギリスを含む北米連合+中南米連合、BRICs+α連合、EC>と三極化する)
・2049年以降には、人類はAIやマシンとの融合が進んでいき、新しい人類に進化する(HUMAN3.0)。その時、人口増で飽和した地球から、宇宙へと進出していく未来も考えられる。
…ザクーッとこんな感じでしょうか?
シンガポールの可能性(厳しい)とか、結構色々なことが具体的にコメントされてて、なかなか面白い内容でした。
もちろん「当たるも八卦当たらぬも八卦」的なところもあるっちゃああるんですがw、全くの当てずっぽうではないですからね。
(意見を聞いている相手の人数が少ない…ってのはあるかも。ただ科学的見解ってのは「多数決」じゃないんで(少なくとも発見の段階では)、だからダメとも言い切れません)
個人的には「カナリアの意見」として尊重したいと思ってます。
(もうちょい「アジア情勢」について未来予想して欲しかったってのはあるかな)
奇しくも「平成」が30年で幕を引き、「令和」の時代が開けます。
2049年までの30年ってのは、「令和」の時代でもあるでしょう。
大きな変化が来る(すでに来ている)のは間違いないとしても、明るい未来であってほしいし、そうしなければならないと思います。
2049年。
生きてるかどうかは、なんとも言えませんがね〜。