鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

なんかゴチャゴチャしてて…:映画評「ブライト」

Netflixオリジナル映画で、ウィル・スミス主演作。

資金ありますな、Netflix。
DLして、金沢-新大阪のサンダーバードで観ました。

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「ブライト」

 

設定としてはパラレルワールドかな?2000年前にオークが人類の敵に回ってってのが「差別」のベースにあるわけだから。
この「差別」は、まあ人種差別のアナロジーで(警官がオークをリンチするシーンもあります)、エルフが富裕層ってのは「格差社会」。
しかしこの設定に関する説明がほとんどないので、前半はチョット作品に入りにくかったです。
説明過多な映画は嫌いですがねw。

 

構成としては、前半が「オーク差別」の中で警官になったオークと主人公(ウィル・スミス)の軋轢、後半が魔法のツール(ワンド)を巡るエルフ/オーク/人間入り乱れての争奪戦って感じ。

監督(スーサイドスクワットや エンド・オブ・ウオッチ、フューリーの監督)の資質的には前半のノリがやりたかったのかな?
でも「物語」としては後半の方が面白いんで、ここでも前後半のギャップ。

 

さらにストーリー展開として成り上がるのは相棒のオークの方なのに、活躍はウィル・スミスが担うってのも、なんだか流れを乱しています。
ここは「48時間」のエディ・マーフィーのように狂言役に徹した方が、ウィル・スミスとしても美味しかったと思うんですが…。
(ま、オトナの事情は分かります)
思わせぶりで登場したFBIのエルフも、ほとんど役立たずだったしなぁw。

 

悪役のエルフの圧倒的な強さぶりなんかは良かったし、善悪の狭間で逡巡する主人公の姿(多分ここが監督のやりたかったトコじゃないかな)とかもなかなか。
そういう意味じゃダメ映画じゃあないんですけどねぇ。

 

続編って話もあるようですが、どうかな?
やるならもっと話をスッキリさせて、エンタメに振って欲しいってのが、個人的見解です。
サンダーバードで気楽に見るのにふさわしくらいにねw。