鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ラストのレースの展開は…:映画評「カーズ クロスロード」

二作目は楽しかったけど、一作目の繊細さが吹っ飛んじゃった感じでしたが、本作は原点回帰。
回帰しすぎて、マックーンの嫌なヤツぶりが中盤まで復活しちゃってますw。



「カーズ クロスロード」


「まあ、こうなるんだろうな」
って展開ではあります。
ドク・ハドソンの引退と重なる展開に、「彼にとってマックイーンは…」という二重写しからこうなるってのは。
「それらしき」伏線もソコソコに張ってあって、ここら辺は「ピクサーらしさ」を思わせました。


でもラストのレースはどうですかねぇ。
まあ、「機械」なんだから疲れるわけでもなく、「あり」ってことなのかもしれませんが、なんかシックリいかない…。
こういうところを残しちゃうところはピクサー「らしくない」と感じたんですが、どうなんでしょう?
せっかくの「原点回帰」。
そしてテーマも「流れ」を踏まえているだけに、惜しい気がします。
ま、楽しめましたけどね。一作目・二作目と観た人にとっては逃せない作品でもあるでしょう。


ちなみにアニメーション技術は、もうとんでもないところまで来ています。
手描きアニメーションはますます厳しいかなぁ…とも感じた次第です。