鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

いやホント、「空気」って怖い…:読書録「『空気』で人を動かす」

・「空気」で人を動かす
著者:横山信弘
出版:フォレスト出版

「空気」で人を動かす

「空気」で人を動かす


「チームビルディング」に関する研修の事務局対応をする必要があったので、事前の知識整理のためにネットを漁っていて、ブチ当たった動画がコレ。
https://youtu.be/LOgVAa70hJE
いやぁ、もう「心当たり」ありまくりで、見入ってしまいました。
「対応策は書籍で」
…と言うので、Amazonをポチ。
まあ、釣られてると言えば、釣られてますw。


でも本当に参考になりましたよ。
個人の心情としては「同調圧力」は「大嫌い」なんですがw、それを使うことで働いている「場」が良くなるのであれば、それはそれで良いのかな、とも。
これが「ブラック企業」的な追い込みだと怖い話ですが、要は「手段」をどう使うか。「目的」が意義のあるものであれば、それはそれで「ヨシ」ってことでしょう。
(だからこそ「目的」によっては「洗脳」的な方向にすら行きかねない危険性もなきにしもあらず、です)


一番参考になったのは「作話」という考え方です。
これは「出来なかったことを指摘された時に、意識せずに自分で『ストーリー』を作ってしまう」と言うもの。さらに「言葉にした」ことで、それが自分にとっての「事実」となり、自縛状態に陥ってしまうという危険性もあります。
作者はそこに「コーチング」の危険性も指摘するのですが(質問に答える中で「作話」してしまう)、これは(実体験としても)納得できるところがあります。
「空気」がおかしくなってしまった時、そこに流されている人を変えるには「コーチング」ではなく「ティーチィング」。
(もちろん相手によるという前提で)「そうだよな」と思います、スピード感の面でも、効果の面でも。「空気」の変化を見極めて、コーチングに転換する必要性はあるでしょうが。


「締まった空気」「緩んだ空気」「縛られた空気」「ほどけた空気」
「自燃人」「可燃人」「不燃人」


類型化しすぎという向きもあるでしょうが、「取っ掛かり」としてはわかりやすい分類だと思います。
「可燃人をターゲットとして、ティーチングによって前向きな方向に誘導し、同調者を増やすことで『同調圧力』によって場を『締まった空気』にする」
一言で言えばこんな感じ?
なんかまとめちゃうと「陰謀を巡らす」みたいな印象にもなっちゃうけどw。


だからやっぱり重要なのは「目的」「理念」なんですよね。
言い方を変えれば、「締まった空気」って言うのは「理念・目的がメンバーに正しくインスパイアされた場」と言うことかと。
ダニエル・キムの成功の循環モデルにおける「関係の質」にも繋がる話です。
こう言う整理をすると、また難易度が上がっちゃう感じがするなw。


「研修」も踏まえつつ、「空気をどう変えるか」を、本書も参考にしながら考え、実行していこう…ってのが今思ってるところ。
とにかく「前進」せんと。