・知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうの?
著者:池上彰
出版:角川新書(Kindle版)
知らないと恥をかく世界の大問題 (6) 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか? (角川新書)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
- 発売日: 2015/05/10
- メディア: 新書
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シリーズ第6作。
池上彰氏の作品はそれこそ山のように出版されてて、全部を追いかけるのは到底無理なんですが(その気もないけどw)、このシリーズは出版されるたびに読むようにしています。
基本的にはメディア情報を大きく超えるような話は出てこないんですがね。
でもその時点での世界の状況や課題を、バランスよくまとめてくれる…という意味で、自分の頭の整理のためにも、このシリーズは役に立ってくれます。
「鮮度」が高いから、「後から読む」ような作品じゃありませんが。
<世界を見る上でのキーワード、2015年は「テロ」と」「格差」でしょうか。>
アメリカ、ヨーロッパ、イスラム、東アジア、日本(安倍政権)
といった切り口に加え、ウクライナ問題や、ウイルス・天災、さらには「格差」といった人類にとっての「共通課題」にまでリーチしつつ、コンパクトに解説してくれていますが、その中で今年のイシューを作者は、
「テロ」と「格差」
に集約させます。
世界情勢の不安定さには「経済環境」の影響が大きく、それが具体的に反映したものとして、この二つは確かに重要な切り口になるように思えます。
こういうところが池上氏の真骨頂なんですよねぇ。
「格差」問題について、池上氏は「宇沢弘文」氏を紹介しています。
<2014年9月、86歳で亡くなった宇沢弘文氏は、格差と貧困への処方箋を考えた経済学者でした。>
名前は知ってたんですが、具体的な主張は不明にも知りませんでした。
読んでみようかなぁ…。