鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こういうの嫌いじゃないですよ。世代じゃなくなったなとは思いますけど:読書録「東京となかよくなりたくて」

・東京となかよくなりたくて
著者:月水花 イラスト:satsuki
出版:月と文社

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月と文社が出版している本をもう1冊。
こっちの方が先に出版されてるようですね。
東京を題材にしたイラスト&短編集。
東京の街、四季を題材にして、1枚のイラストに1つの短編を当てて50編揃えられています。

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「何かどっかでこういう感じの記憶があるなぁ」
と思ってたんですが、「ハートカクテル」ですね。改行あちらは漫画ですが、おしゃれでスカした感じが、なんかちょっと似ています。
まぁ、あのスカした感じが許容できるかどうかでだいぶ評価は変わってましたけど、僕はまぁ行ける方だったんですよね。
あんな風になりたいって言う気持ちはなかったんですけど。


まぁ、もちろん違うところもあって、ハートカクテルに比べると、本作では恋愛の要素はちょっと薄くなっています。
その分登場人物たちが結構「頑張っている」。
設定が
田舎から上京してきて、社会人として働いている20代から30代
そんなイメージです。
僕からすればずいぶん昔の話ですな。


そこら辺、月と文社の藤川さんが元日経ウーマンの編集長っていうのも関係してるのかもしれないですね。
頑張る人を応援する。
ちょっとそんな感じのところはあります。


それぞれの短編には、80年代から2020年代のJ-PopがBGMとして設定されていて、それがYouTube Musicのプレイリストに上がっています。

https://music.youtube.com/playlist?list=PLQRdSlfFS2DmEyHfFmZBu58Hs2XUypDIj&si=ye2ou64fCu0tYZF9
このラインアップが割と本書の本質をついてるかもw。
聞いてて、ニヤニヤしてると言う事は、僕もまぁそれなりにはまってるんでしょうね。この世界に。
まぁ、50代も終わろうとしているので「頑張ってる自分」って言うテーマはちょっとずれてきてるとは思いますけど。


何かもっとヌルい感じの雰囲気で、こういうイラスト&短編集を作ってもらうとありがたいんだけどなぁ。
50代60代向けくらいで。
マーケティングとして成立しないかw。