鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スゲエ映画だけど、作り込み過ぎてるかなぁ:映画評「ザ・フラッシュ」

前評判は高かったんだけど、公開されたらそこまでの「大ヒット」にはならず…ってとこでしょうか。 もしかしたらロードショウも早めに縮小されるかも…と、慌てて平日の夜の回に観に行きました。 いや、もうね。凄い。 これは確かにすごい映画です。 DCの「ジ…

松坂桃李のバカっぷりが最高:ドラマ評「離婚しようよ」

TBSがNetflixと組んで製作したオリジナルドラマ。 このコンビでの制作は3作目で、1作目は「日本沈没」、2作目は恋愛リアリティ番組「未来日記」…でどちらも僕はパスしています。 本作も、「どうかなぁ」だったんですが、新人議員役の松坂桃李の選挙区が愛媛…

全ては要潤のせい…:ドラマ感想文「ラストマン 全盲の捜査官」

今期観ていた2つのTVシリーズのうちの1つ(もう一つは「教場0」)。 福山雅治が全盲のFBI捜査官を演じ、相棒を大泉洋が務めました。 福山雅治演じる「皆実」は41年前に日本で殺人強盗によって両親を失い、その事故がきっかけで視力を失う。 優秀なFBI捜査官…

こういう映画だったんだ…:映画評「怪物」

妻の希望で観てきました。 是枝作品はまあまあ好きなんですけど、事前の情報で 「チョットなんかなぁ〜」 って感じもあったんですけどね。 坂元裕二脚本に馴染みがないというのもあったかな。 いや、しかしコレはガツンと来ました。 合う/合わないはあるとも…

「本を読む人」ってのはマイノリティなんかねw:読書録「『若者の読書離れ』というウソ」

・「若者の読書離れ」というウソ 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか 著者:飯田一史 出版:平凡社新書 題名通りの内容で、中高生の読書傾向について分析した作品。 「どのくらい」を統計的に解析し、 「どんな本」を傾向からジャンル分けして、…

「金石」は解体…かな?:読書録「黒石 新宿鮫12」

・黒石 新宿鮫12 著者:大沢在昌 ナレーター:祐仙勇 出版:光文社(audible版) 22年11月に出版された「新宿鮫」シリーズの最新刊が早くもaudibleに。 Amazonさん、力入れてますね〜。 10巻の「絆回廊」でシーズン1が終了し、「暗約領域」でシーズン2…とい…

個人の信条としての「清貧」は尊いと思うけど、経済政策や政治理念としては「大惨事」を招きかねない:読書録「自由と成長の経済学」

・自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 著者:柿埜真吾 出版:PHP新書(Kindle版) 「脱成長」を主張する斎藤幸平氏への反論本。 清々しいまでに「新自由主義」の立場から「脱成長」「新マルクス主義」を否定しています。 ここまでフ…

いろいろ言われてるけど、僕は結構楽しみました:ドラマ評「教場0」

今期は珍しく二つのテレビシリーズを観ています(リアルタイムじゃなくてTVerですが)。 その一つがコチラ。(もう一つは日曜劇場の「LAST MAN」) ネット記事では賛否両論、ちょっと「否」の方が多かったかな? 一番多いのは、 「事件や推理にリアリティが…

ずっと世之介と祥子のズレた会話を聴いてたかったんだけど…:読書録「横道世之介」

・横道世之介 著者:吉田修一 ナレーター:梅原裕一郎 出版:文春文庫(audible) 本屋を覗いた時に、シリーズ3作目&完結編「永遠と横道世之介」が店頭に並んでるのを見かけ、 「あれ、<横道世之介>って死んだんじゃなかったっけ?」 と引っ掛かりを覚えた…

「マイケル・ジョーダン」という不世出の存在が世の中を変えた一端を見せてくれます:映画評「AIR/エア」

NBAデビュー<前>にマイケル・ジョーダンがNIKEと契約を結ぶ経緯を、NIKEのバスケ部門の責任者の視点から描く物語。 Amazonプライム・オリジナルで、マット・ディモン主演/ベン・アフレック監督(出演も)作品です。 80年代の雰囲気がよく出てて(舞台は84…

「どこまでやられたら死ぬのか」のバーが見えない:映画評「タイラー・レイク命の奪還2」

ラストの解釈をどう見るかを観客サイドに委ねた前作の締めは結構好きなんですが、続編はストレートに「その後」でした。 <前日譚>って説もあったんですけどね。 ルッソ兄弟製作(脚本ジョー・ルッソ)のNetflixオリジナル・アクション映画の第2弾。 ルッソ…

読書録・映画評等以外はこちらにもアップしています。

思うところあって、notesの方にもアップしています。 いつか整理するかも…ですが。 https://note.com/suzumaro

反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」

「Apple TV+史上最も見られたリミティッドシリーズ」という記事を読んで、気になって第1話を視聴。 そのまま2日間で最後まで見てしまいました。 https://dramanavi.net/articles/214575 1話40分弱×7話…ってのが丁度良い長さだったってのもありますかねw。 …

家族のメンバーがどんどんヒーローになって行きます:映画評「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

元々、初代アントマンがマイケル・ダグラス演じるハンク。 その妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)が初代ワスプ。 その2人の娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)が2代目ワスプで、その恋人スコット・ラング(ポール・ラッド)が2代目アントマン。 …っ…

「空飛ぶ自動車」も「アンドロイド」も、実現にはまだ時間が掛かりそうだけど:読書録「SF超入門」

・「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 著者:冬木糸一 出版:ダイヤモンド社(Kindle版) 「未来」を考える時、<SF小説>に触発されたり、参考にしたりするイノベーターは少なくない。 人間は「人間が考えたこと」しか作り出すことはでき…

こんな話だっけ?:映画評「ブレット・トレイン」

伊坂幸太郎「マリアビートル」を原作に、「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」のデビット・リーチ監督/ブラッド・ピット主演でハリウッド映画化した作品。 「マリアビートル」は読んでると思うんですが… こんな話でしたっけ? 東京から京都へ向かう新…

「犯人探し」ではなく…:読書録「黒い海」

・黒い海 船は突然、深海へ消えた 著者:伊澤理江 ナレーター:北方李奈 出版:講談社(audible版) 少し前に発売されて(2022年12月発売)、評判を聞いて、「どうしようかなぁ」と思ってたんですが、audibleになったのを知って、DL。 割と一気に聴き終えて…

最後の最後、あの局面で、「残ってくれ」という命令を出せるのか:ドラマ評「THE  DAYS」

」<事件後の吉田の証言は「吉田調書」として発表された 東京電力のまとめた「福島原子力事故調査報告書」とともに 世界に類を見ない原子力事故の貴重な資料として検証が続けられている ジャーナリスト門田隆将は あの日、福島第1原発で事故対応に当たった90…

こう言う文章は生成AIでは書けないだろうなぁ:読書録「さよなら、愛しい人」

・さよなら、愛しい人 著者:レイモンド・チャンドラー、訳:村上春樹 ナレーター:古屋敷悠 出版:早川書房(audible版) 「さよなら、愛しい人」 「さらば愛しき女よ」 …まあでも、 「Farewell,My Lovely」 には勝てませんな。 村上春樹訳では三度目? も…

「子育て刑事」シリーズとかになるのかなw:読書録「育休刑事(諸事情により育休延長中)」

・育休刑事(諸事情により育休延長中) 著者:似鳥鶏 出版:角川文庫 妻が警察庁のキャリア課長。 夫は巡査部長で、夫の方が育休を取得して1歳の息子の面倒を見ている。 …という設定の連作ミステリー。(4篇収録) 法医学者をやってる夫の姉がナカナカ飛んだ…

新宿鮫シーズン2…って感じなのかな?:読書録「暗約領域」

・暗約領域 新宿鮫Ⅺ 著者:大沢在昌 ナレーター:祐仙勇 出版:光文社(audible版) 前作(絆回廊)で桃井が殉職し、晶とも別れた鮫島。 「10作も付き合ったし、そろそろいいかな」 って気持ちもあって、出版時には続編の本作には結局手を出しませんでした。…

入門+α…くらいかな?:読書録「AI  DRIVEN」

・AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方 著者:伊藤穰一 出版:SBクリエイティブ(Kindle版) 伊藤穰一さんのPodcast「JOI ITO変革への道」でChatGPTを取り上げてるパート(2023年4月)が面白かったので、ちょうどタイミングよく発売された本書を購入。 伊藤…

「自分」を縛るのは「自分」:読書録「コメンテーター」

・コメンテーター 著者:奥田英朗 出版:文藝春秋 「トンデモ精神科医・伊良部一郎」シリーズ、17年ぶりの新刊。 …ですが、内容は相変わらず。 楽しませてもらいました。 基本的、精神科医としての伊良部は「知識と経験はある」。 彼のところに通ってくる患…