鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

スゲエ映画だけど、作り込み過ぎてるかなぁ:映画評「ザ・フラッシュ」

前評判は高かったんだけど、公開されたらそこまでの「大ヒット」にはならず…ってとこでしょうか。

もしかしたらロードショウも早めに縮小されるかも…と、慌てて平日の夜の回に観に行きました。

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いや、もうね。凄い。

これは確かにすごい映画です。

DCの「ジャスティスリーグ」の延長線上としては最高の出来なんじゃないでしょうか。

前評判が「大絶賛」なのも納得。

 


バリー・アレン(フラッシュ)の父親の裁判が近づく。

母親を殺害したという冤罪を背負った父親の無罪を勝ち取るためにブルース・ウェイン(バッドマン)の協力を得て手に入れた新証拠も、冤罪を証明するには至らない。

絶望したバリーは自分の力を使って過去に遡り、母親を救うことを決断す流。

その結果、母親が死なない<過去>にバリーは辿り着き、若い<自分>と出会う。

自分がいた世界ではスーパーマンが倒した<ゾッド将軍>の地球侵略に再び直面するバリー。

若い<自分>と、自分が知っているブルースとは違う<ブルース・ウェイン>の力を借りてスーパーマンを探すバリーだったが、彼らが見つけたのは<スーパーガール>だった…

 


前半はベン・アフレックのバッドマン、ワンダーウーマンらと協力しての大アクション、後半はマイケル・キートンのバッドマン、サッシャ・カジュのスーパーガールと協力しての対ゾッド将軍戦…と、実に楽しめます。

そして若いバリーと2人で飛び込むマルチバースでは、他の色々な世界でのバッドマンやスーパーマンも登場して…とまあ、お腹いっぱい状態。

このてんこ盛り状態をうまいこと物語に載せて、ヒーローらしい「決断」と、フラッシュらしいチョット捻った「オチ」。

大納得です。

 


…とはいえ、前評判ほどの「大ヒット」にならないのもなんとなく分かるんですよね。

 


①今までのDCユニバース作品が下敷きになっているけど、MCUほどDCU作品は一般ウケしていない。

②ユニバース前の作品(マイケル・キートンのバッドマンや、スーパーマン)への目配せは楽しいが、世代的に古いし、マニア向け。(スーパーマンのアレとか、みんな知ってる?)

③複雑な要素をかなり上手く整理しているが、そもそも複雑すぎてついて行きにくい

 


マルチバース作品としては「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が傑作だと思いますが、本作は作りとしては<上>かもしれません。

ただ「ノー・ウェイ・ホーム」のエモーショナルな側面には本作はチョット届かないんですよね〜。

60間近のおっさんには響くんですけどねぇw。

 


困ったちゃんの「エズラ・ミラー」をこんなに引っ張る必要があるのかなぁと思いもしてたんですが、本作を見ると、確かに「エズラ・ミラー」じゃないとコレはできない。

なかなか難しいですね。

丁度DCUの見直しのタイミングになってるようですから、区切りとしてこういう作品が披露されるっていうのは「アリ」なのかもしれませんが…。

 

 

 

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