鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れ去られた探偵たちの競演。確かに知らんキャラ満載w:読書録「帝都探偵大戦」

・帝都探偵大戦 著者:芦辺拓 出版:創元推理文庫 江戸末期、捕物帳の主人公たちが活躍する「黎明編」 第二次対戦開戦間際、大正・昭和初期に活躍した探偵たちが開戦を回避しようと共闘する「戦前編」 戦後混乱期を背景として、少年探偵たちを交え、探偵・警…

シリアス版「鎌倉殿の13人」?:読書録「修羅の都」

・修羅の都 著者:伊東潤 出版:文春文庫(Kindle版) 「鎌倉殿の13人」の先読みのために購入w。 本書では「平家滅亡」から「頼朝の死」までが描かれています。 「鎌倉殿の13人」は三谷幸喜らしく、基本的なストーリーは歴史の流れをフォローしつつ、随所に…

ストリートのワルが、なんでここまでの壮大な陰謀に対抗するようになったのやら:映画評「ワイルド・スピード ジェットブレイク」

いや、今更なんですけど…w。 本作については、 「実の弟が陰謀に関与してるから」 なんですけど、弟の方にしたって、どこをどう巡ったら、こんなスーパースパイになれるのやら。 …ってことは言っちゃあいけませんw。 死んだはずのキャラがアッサリ「実は生き…

壮大な内輪揉めの話:映画評「エターナルズ」

Netflixオリジナルの「アンブレラ・アカデミー」もヒーローたちの内輪揉め話でしたが、本作の場合は更にスケールアップ。 なんせ「7000年」ですからw。 監督は「ノマドランド」のクロエ・ジャオ。 抜擢は「ノマドランド」製作前らしいので、マーベルの「見る…

政治コメディを超大作で作っちゃうのはハリウッド風だけど、2時間半にするのはNetflixだから?:映画評「DON’T  LOOK  UP」

どなたかが、「政治コメディのアベンジャーズ」と皮肉られてましたが、メンツを見ると、顔見世興行っぽいのは「確かに…」。 でも映画としては、僕はナカナカの出来ではないかと思います。 「シン・ゴジラ」は日本の政治体制・情勢への批判的な視点を持ち込み…

いけすかないキャラのままでも…:読書録「元彼の遺言状」

・元彼の遺言状 著者:新川帆立 出版:宝島社文庫 お金に執着し、人情より合理性を優先する弁護士・剣持麗子。 元彼が「全財産を自分を殺した犯人に譲る」という遺言を残して死んだことを知らされ、その遺産(の一部)を手にするために、「自称犯人」の代理…

僕なりの木陰を見つけて行かなきゃ:読書録「泣いてちゃごはんに遅れるよ」

・泣いてちゃごはんに遅れるよ 著者:寿木けい 出版:幻冬舎 bar bossaの林さんのnoteで紹介されてるのを見かけて、購入。 「寿木けい」さんは、Twitterでのレシピ紹介で有名になった方で、編集者らしいってのは知ってました。 本書はレシピ本じゃなくて「エ…

「神奈川編」の第1章って感じかな?:読書録「隠蔽捜査9 探花」

・隠蔽捜査9 探花 著者:今野敏 出版:新潮社 神奈川県警の刑事部長に竜崎が転任して2作目になりますが、転任早々の<お目見え>で派手目だった前作の事件に比べ、本作は割と地味な感じ(殺人事件で地味ってのも何ですが)。 米軍との関係、海を考慮した捜査…

「事件」よりも、主人公二人の関係性の方がスリリング:読書録「天使と嘘」

・天使と嘘<上・下> 著者:マイケル・ロボサム 訳:越前敏弥 出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(Kindle版) 上下巻の長編なんですが、読み始めたら、スルスル〜っとラストまで行ってしまいます。 …かといって、アクションとか、ドンデン返しの連続…って話でも…

「新しい産業」として捉えるべき分野と思ってます:読書録「グリーン・ジャイアント」

・グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす 著者:森川潤 出版:文春新書(Kindle版) ここに来て「カーボンユートラル」がアッチャコッチャで声高に唱えられるようになって、 「それは分かるんだけど、ビジネスとしてはそれがどう言う風に…

便乗本だけど、さすが中公新書。詰まってます。:読書録「北条義時」

・北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 著者:岩田慎平 出版:中公新書(Kindle版) 「鎌倉殿の13人」の第一話が面白かったので、ネタバレ…じゃないやw、時代背景を知りたくなって、Amazonをポチ。 主人公その人の名前で検索して、ずらっと並んだ中からチョ…

もう、無茶苦茶でござりますがなw:映画評「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」

前作「ファー・フロム・ホーム」で、ミステリオに正体を明かされ、汚名を負わされた<スパイダーマン/ピーター・パーカー>。 それを「なかったこと」にするため、ドクター・ストレンジにすがったものの… というのが物語の端緒。 でもって、ドタバタの果てに…

なるほど。面白い。:読書録「勘定侍 1〜4」

・勘定侍 柳生真剣勝負(一)〜(四) 著者:上田秀人 出版:小学館文庫 昨年は帰省できませんでしたが、今年は正月明けに数日間、家族で帰省しました。(オミクロンの感染状況を考えると、一週間ズレてたら帰れなかったでしょうね) 1月に82歳になる母は、…

ミステリーではあるけど、謎解き主体の小説じゃないかな:読書録「見知らぬ人」

・見知らぬ人 著者:エリー・グリフィス 訳:上原ひろみ 出版:創元推理文庫(Kindle版) 年始休暇に読んだ本。 なんか20年のランキング上位にも食い込んでた作品じゃないか、と。 短編ホラー小説「見知らぬ人」 この作者が住んでいた館(今は学校になってい…

まあ、こんな1年でしたかねw:映画評「Death to 2121」

「Death to 2020」に引き続いて、Netflixオリジナルでの<1年間振り返りフェイク・ドキュメンタリー>。 引き続き、ヒュー・グラントが人種差別主義的な反動保守歴史家を、楽しそうに演じています。 まあ、全体的には「こんな1年やったかな〜」と。 トランプ…