鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「それ」で何をするか、なんだよね:読書録「さよなら未来」

・さよなら未来 エディターズ・クロニクル2010-2017

著者:若林恵

出版:岩波書店

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「WIRED」の元・編集長が編集長時代に書いていた文章を纏めた一冊。

買ったのは1ヶ月以上前なんですけどねw。

短い文章が80ほど収められているので、寝る前やら、ちょっとした暇潰しにボチボチ読んでました。

分厚いんで、持ち歩きには向かない本でもありますし。


…なんで、「感想」って言っても、まとまったモンはかけないんですが(最初のほうはすっかり忘れてるw)、一言でいえば、

「やっぱコンテンツでしょ」

ってことでしょうか。

「WIRED」は勿論テクノロジー周りのことを取扱う雑誌なんですが(文学寄り、哲学寄りの方向に行っちゃってたとしてもw)、テクノロジーやらデバイスやらがメインじゃないんですよね、やっぱり。


それで「何」をするのか?

どう言う「社会」にするためにそれをどう活用するのか?


「未来」がやってくるんじゃなくて、「今何をするか」の果てに「未来」が選択されると言うことだとすれば、「何を」「何のために」「どうやって」…ってことが重要になる。

それは換言すれば「コンテンツ」と言うことなんじゃないか、と。

ま、強引かも知れませんがw。


かなり「音楽」寄りの文章もあって(元々はそっち系の方のようです)、そこらへんも読んでて楽しめました。

ネットビジネスに一番翻弄されたのが「音楽」って言うこともあるけど、「コンテンツ」こそが最も重要であるって意味においても、「音楽」からテクノロジーの導く「今」と「未来」を語るってのは、悪くない視座だったんじゃないかな、と。


とか言って、問題は、そう言う「音楽」から自分自身がちょっと距離を置くようになてるんじゃないかな、ってことだったりもするんですけどね。

ここら辺は個人的な問題意識として、ちょっと気になってるところだったりします。