鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

偶像としての「土方歳三」をホボ完璧に映像化しています:映画評「燃えよ剣」

まあ、司馬遼太郎の原作がそういう話なんですけどね。

それを映像で更にブラッシュアップしています。

岡田准一はハマりまくり。

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広角レンズを多用する原田眞人監督の<絵>は深みがあって、とにかく魅せてくれます。

キャストも「日本のいちばん長い日」ほどは凝ってないですが、それでもリアル感を醸し出しています。

有名どころからのチョイスでも、<芹沢鴨>の「伊藤英明」、<徳川慶喜>の「山田裕貴」、<近藤勇>の「鈴木亮平」等、なかなか雰囲気出してます。

(しかし山田裕貴、よくあの「徳川慶喜」、演りましたなw)

 


ストーリーについては、基本的に「幕末の流れ」「新撰組の経緯」等が分かってないと、「?」かもしれません。

…けど、そんな人は観んやろね、これはw。

オリジナルキャラの女性(柴咲コウ)は要らんかったかも。

そうなったら司馬遼太郎原作ですらなくなるけど。

 


改めて見ると、ほんと会津藩/松平容保の不憫さが際立ちます。

<竜馬>で明治維新の改革性を語る一方で、<土方歳三>や<河井継之助>でそれに抗するサイドにも光を当てる。

司馬遼太郎ってのは、なかなか深いところがありますね。

 


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