鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

終盤は一気に…:ドラマ評「ヴィンチェンツォ」

「愛の不時着」「梨泰院クラス」に続いて「完走」した韓流ドラマ。

全20話。

最後の5話くらいは、この週末に畳み掛けてしまいましたw。

f:id:aso4045:20210509195131j:image

 

イタリアマフィアのコンシリエーレを務めるヴィンチェンツォ・カサノが、抗争を避けて出身国の韓国に一時帰国し、国内にある金塊の回収を狙うのだが…。

と言うトンデモ設定のドラマ。

ロバート・デュバルと違って頭の薄くないwコンシリエーレを韓流美男子ソン・ジュンギが演じます。

 


グッと引き込まれるシリアス展開から、一気にコメディ調に。

韓流ドラマって、結構色々なジャンルをミックスした印象がありますが(「愛の不時着」はコメディ・ロマンス・アクション、「梨泰院クラス」は復讐譚・成長物語・ロマンス)、本作は、復讐譚・コンゲーム・コメディ・アクション・ロマンス…ってとこでしょうか。

「愛の不時着」「梨泰院クラス」に比べるとコメディの要素が強いですね。

主人公がマフィア…という設定を踏まえた非情なシリアス展開と、群像劇的なドタバタコメディが錯綜して展開します。

ここら辺をどう評価するか?

僕は「嫌いじゃないんだけど、ちょっとしつこすぎない?」ってとこかな?

1話1時間20分〜30分で20話あるんですが、5話くらい削って、シリアストーンを強くしてくれた方が僕の好みではあります。

「カサノファミリー」のドタバタは、楽しいっちゃあ、楽しいんですけど。

f:id:aso4045:20210509195300j:image


しかし1話が長めと思いきや、その1時間半弱に詰め込まれた目まぐるしい展開には感心させられます。

1話ずつ、楽しませてもらいました。

 


…って言いながら、「1.5倍速」にはお世話になりましたがねw。

 


<以下、若干ネタバレを含みます。ご注意、ご注意>

f:id:aso4045:20210509195148j:image

 

 

本作の特徴は「マフィアの主人公が、キッチリ<マフィア流>の非情な手段を使う」ってとこでしょう。

「人情に触れて善人に」って展開にはなりません(ちょっとはまあ…)

ラストの決着の仕方とか、ホンマ…。

 


最初の4話くらいで早々に「黒幕」が明らかになるんですが、その「黒幕」との決着まで16話かけ(しかも1話が1時間半弱)、しかも各話である程度、観る側の溜飲を下げさせながら、「黒幕」側の「度を越した卑劣さ」もチャンと最後まで引っ張る。

さすがに中盤にダレを僕は感じましたが、それでも見事なもんやと思いますよ。これは。

日本ドラマ、ここまで徹底できないし、エンタメにもできんでしょ。

 


こう言うドラマの場合、役者としては「悪役」を演じるのが楽しいもの。

本作もみんな楽しそうにやってますが、特に女弁護士が素晴らしいw。

これは絶対楽しんでやってます。

(個人的には卑小な感じの悪人を演じる事務所会長も結構お気に入りですw)

 


ちなみに僕としては「恋愛パート」は「…」かなw。

そこは「愛の不時着」とは違います。

ま、「薄め」だとは思いますけどね。

 


シーズン2。

あるかな?

でも「カサノファミリー」との関係とか考えると、難しいかもね。

いっそシリアス色を強めて、映画で番外編風に…とか如何でしょう?

ま、どっちにしてもあるなら観ます。

 


これで納めてもOKですけど。

 

 

 

 


#ドラマ評

#ヴィンチェンツォ

#ソン_ジュンギ