・妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした
著者:小林孝延
出版:風鳴舎
雑誌「天然生活」の元・編集長「こばへん」さんのエッセイ。
雅姫さんのインスタをフォローしている妻が、そのラインで知って購入していました。
実は僕の方も、「犬」絡みでいつの間にか「こばへん」さんのインスタ、フォローしてたんですけどw。(本書も買おうかな〜と考えてるところに妻が購入したのを知りました)
大学時代に知り合い、結婚して2人の子供を育てた妻が、乳がんの再発で余命宣告を受けてしまい、支える家族の関係性もギスギスし始めたところに、雅姫さんのおすすめで「保護犬」を飼うことにして…
と言う話。
すげぇビビりの保護犬(福)になんとか家族に馴染んでもらおう…と妻も含めて家族全体で助け合ううちに、家族の関係も改善されて、闘病する妻の毎日も穏やかになっていく様子が描かれています。
それでも、「別れ」は来てしまうのですが…。
<過去も未来も実際には存在しない。存在するのはただ「現在だけ」。
そのことを教えてくれたのは紛れもなく福だった。>
そうだよな〜。
そうなんだよな〜。
と、犬(こふく)を飼い始めて3年の初心者の僕は深く頷きます。
こふくをモフモフしたら、ちょっと嫌がって、膝から降りちゃったけどw。
この「現在」がかけがえがない。
そしてこふくの現在も、幸せも、100%、飼い主の自分達にかかっている。
重いけど、それを上回る「今」がここにはある。
眉間に深い皺がよる福の写真も満載で、読んでて気持ちが柔らかくなる作品。
闘病ものでもあるはずなんですけど…。
今もインスタでは福の毎日が覗けます。
幸せな日々が福にも、こふくにも続きますように。
#読書感想文
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