・デスクと気持ちの片づけで 見違える、わたしの仕事時間
著者:Emi
出発:ワニブックス
1月の中旬に雪が降った時に、
「こりゃ、テレワークをしっかりやれるようにしとかなきゃいけないなぁ」
て思ったんですよね。
3時間かけて出勤してきてヘトヘトになって、何時間か仕事して、また暗い中を足元を気にながら3時間かけて帰って疲労困憊。
それが本当に良いことだとはちょっと思えません。
それは2月に入ってのこの豪雪で、なおいっそう強く思うようになりました。
と同時に、単に「テレワーク」で場所の柔軟性を確保するだけじゃなくて、時短で働いている人もちゃんと活躍して生産性高く働けるような働き方を考える必要があるなとも思いました。
まぁ、うちの会社も「結婚」で退社する人は少数派になって、今は「産休・育休」を取ってキャリアを継続するのは普通になっています。
それは喜ばしいことなんだけど、当然産休・育休明けの人は当分の間「時短勤務」になります。親の介護何かが始まって時短にならざるを得ない人もいますね。
一方で、採用のほうは、もともと人口が減少していく中、高度成長期やバブルの頃のようにバンバン取れるような時代じゃなくなっています。
生産性が問われるようになっているのはそういう背景。それは僕が勤めている会社でも同じです。
とすれば、今働いている人がキャリアを継続しながらいつでも活躍できるような、そんな体制を組む必要があります。
テレワークなんかを活用しながら、場所だけではなくて時間も柔軟な働き方ができるようになり、時短者も高い生産性を確保できるようなそんな体制を考えて行かなきゃいけないわけです。
…てな話は、今更改めて言う話でもないんですけどね。
ただこれを具体的にどうやって進めていくかっていうのは、結構難しい。
もちろんシステムや人事制度、業務フローなど、制度として変えていくべきところは山ほどあります。
でもそれ以上に難しいのは多分意識改革。
「わかっちゃいるけど」…どうしても人は現状維持に流れがちになりますからね。
本書は1月の大雪の後に、西宮の本屋で見かけて衝動的に購入したんですが、書いてあること自体は今更驚くような事はありません。
まぁ、コンパクトにまとめられているので、読んでいて頭の整理にはなりますけどね。
でも僕が期待したのは、女性が生産性を高くするためにいろいろな工夫をしていると言う具体的な事例を、女性目線で紹介してるところなんです。
50のおっさんがいくら言葉を重ねても、どうしてもぴんとこない。
その代わりに、この本を読んでもらったらどうかなと思った次第。
きれいな写真も多くて、なんかおしゃれ感もありますしw。
一通り読んで、思ってる以上に僕の意図に沿った本だなぁと思いました。
前半は、前に書いたようにいろいろなところで言われていることのまとめみたいなものなんですが、後半には具体的に家族を持って働いている女性たちの働き方の事例が紹介されています。
これがなかなかリアリティーがあって良いんですよ。
作者自身の会社での働き方の工夫なんかも、会議の持ち方やら何やら、女性目線での生産性の高さの追求と言う点で「なるほどなぁ」と思うされました。
仕事を続ける上で重要な視点として、
「明日も会社に行きたいなぁ」と思われるような職場になるには「風通しの良い人間関係」が重要、
と書かれていますが、これなんか少し前の研修で受けた「フィッシュ」哲学にも通じるような話。
それをじゃぁ具体的にどうやって職場でやっているか…まぁ、朝礼やら職場ランチやらなんですが、一つ一つが女性目線で、僕なんかが仕切ったら絶対そうならないような内容になってるんですw。
目指す方向は一緒。
でもそれが女性からしたらこんなふうに具体化されるんだなって言う点が興味深いし面白かったです。
さて、職場のみんながこの本をどんなふうに読んでくれるか。
なんか1番最初に、カオス状態の僕の机の引き出しの整理をなんとかしろって言われそうな気がしなくもないですがw。