鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

著者が男性だったとは!:読書録「働く人改革」

・働く人改革 イヤイヤが減って、職場が輝く!ほんとうの「働き方改革」
著者:沢渡あまね
出版:インプレス


今度、「働き方改革」について職場でディスカッションするにあたって、参考になるテキストはないか…と思って購入した本。
作者の前作である「仕事の問題地図」「職場の問題地図」もそんな感じで使わせてもらってます。
主張が「先進的」って訳でもないんですが(失礼!)、「分かりやすい言葉で、整理して伝えてくれる」ってのが、前作・本作のいいところだと思うんですよ。(そのソフトなアプローチから、すっかり作者は女性だと思ってたんですか、まさか男とは…)


「重要なのは主体性。そのためには『ゴール・目的の意識づけ』『権限移譲』『承認意欲の満たされ感』が重要」
「仕事の・業務を単に減らすのではなく、『ネガティブな仕事』を減らし、『ポジティブな仕事』を増やしていかなければならない」
「そういう職場は、『知る』『つながる』『やってみる』『やめてみる』に取り組んでいる」
「取り組みの仕方としては、『らしさ』が重要。会社、職場、自分にとって『らしさ』からかけ離れた取り組みは続かないし、上手くいかない」


…ってなのが全体的な流れでしょうか。
中程で中小企業から大企業まで、色々な会社での取り組みが具体的に紹介されてて、イメージが湧きやすくなってます。
基本的に言ってることには「大賛成」。
それを実践するためには、関係者を動かし、動いていく必要があり、そのための「言葉」や「分かりやすい視点」を提示する…という意味で、良い本だと思います。
「やってみようかな」って気分にもさせてくれますし。


最近の個人的な「学び」の流れは、割と「知る」「つながる」「やってみる」「やめてみる」に関係することが多いんですが、その一歩前に「ネガティブな仕事」「ポジティブな仕事」を考えてみるってのはいいかもな、とも思いました。
多分そういうところから、「自分の長所・短所」、そこから自分の「キャリア」の方向性を考えるキッカケにもなるのではないか、と。
これは直近の検討事項。


あとはコミュニケーションの「場」かなぁ。
職場にもスペースを作り、組織としても「横串」のチームを設けてみたものの、今一つワークしきれず。
「主体性」との関係からあまり踏み込まない方がいいかもとは思ってるんですが、ちょっと「後押し」が必要かもしれません。
…「らしさ」を忘れないようにね。
(そういう意味じゃ「ねじガール」が理想なんですけどねぇ…)