鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「運命」ではなく「意思」で:映画評「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」

新たなの三部作の第2作。
最初の三部作で言えば「帝国の逆襲」に当たるわけですね。
これは期待と不安が入り混じります。



スター・ウォーズ 最後のジェダイ


結果的に言えば、個人的には満足。
スター・ウォーズと言えばスカイウォーカー家の物語でもあるわけですが、個人的にはなんとなくそれが物語を矮小化してるような気もしてたんですよね。
本作はそのスカイウォーカー家の愛憎を踏まえつつ、そこから一歩踏み出している印象があります。
ハン・ソロを自らの手で殺したカイロ・レンには、「運命」(出自)に翻弄される「悲劇」の面持ちもありましたが、仮面を脱ぎ捨てた本作のカイロ・レンは自らの意思で「未来」を選択します。
本作の最もエモーショナルな主人公は、このカイロ・レンとルーク・スカイウォーカーでしょうね。前作で、生き生きと飛び回っていたレイとフィンの2人は本作では一歩後退したしたような印象もあります。
まぁ、それは次に期待と言うことで。


一作目ではハン・ソロ、本作ではルーク・スカイウォーカー
となると、3作目ではレイア姫が大きく取り上げられるはずだったのかもしれませんが、キャリー・フィッシャーの逝去はちょっと残念です。反乱軍の指導者としてのレイア姫は、ここにきて相当貫禄を増してましたから。
でも新しい世代の「スター・ウォーズ」と言う意味では、それも前向きにとらえることができるのかもしれません。


本作では、レイがどういう道を選んでいくかははっきりとは描かれていません。
3作目ではそこに希望と明るさのある未来が開かれることを期待したいところです。
スペースオペラですからね。闇落ちは勘弁w。


(ちなみに、本作では前作で「?」だった「スノーク」をうまいこと処理してくれていますw。あれはちょっとやり過ぎだったでしょう。
次作でちょっと不安なのは、JJが監督として復帰すること。レイとフィンの創造者として彼らを存分に活躍させてくれることを期待しつつも、時々ある<外し>が出ないことを祈ります)


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あれは予想していませんでした。
ちょっと嬉しかったなw。