鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「良いニュース」(良質のコンテンツ)を送り出すことがポイントなんだけど、それを支えるメディアがあり得るかという問題も…:読書録「ニュースの未来」

・ニュースの未来 著者:石戸諭 出版:光文社新書(Kindle版) 例によってAmazonさんのセールで購入してしまいましたw。(300円) 毎日新聞社で10年を過ごし、BuzzFeedで2年、その後フリーライターとして雑誌を主戦場に活躍している作者による「ニュース論」…

個人的趣味としては、もうチョット穏やかに「古書談義」「文学談義」を読ませて欲しいかな:読書録「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ」

・ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ 扉子と虚ろな夢 著者:三上延 出版:メディアワークス文庫 「ビブリア古書堂」シリーズ第10作で、娘の「扉子」がヒロインとなるシーズン2の3作目。 今回は「死んだ古本屋の息子の蔵書の相続を巡るドラマ」をメインストーリーと…

ヒロインの幸せを祈らずにはいられない:読書録「天使の傷」

・天使の傷<上・下> 著者:マイケル・ロボサム 訳:越前敏弥 出版:ハヤカワ文庫(Kindle版) 昨日、Amazonを覗いた時に発売されてるのに気づき、即購入。 帰りの電車で読み始めて、一気に読了しちゃいました。 「鎌倉殿」も「佐野元春」も後回しですわw。…

「日常ミステリ」はハードルが高い:読書録「珈琲店タレーランの事件簿」

・珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を 著者:岡崎琢磨 出版:宝島社文庫 知念さんが「硝子の塔の殺人」の中で、「日常ミステリ」作品の代表として挙げてたのを見て、購入してみました。 前々からチョット気にはなってもいました…

「戦争」のインパクトは本当に大きい。:村上RADIO特別編 戦争をやめさせるための音楽

ロシアのウクライナ侵攻を受けての村上RADIO特別編。 戦争に対して、音楽が、文学ができることがあるのか その答えはわからないけど、「声」を上げることはできる。 こんな風に。 https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/ ジェームズ・テイラーの紹介の中で村…

作品の中の「ミステリ講釈」をもっと読みたかったw。:読書録「硝子の塔の殺人」

・硝子の塔の殺人 著者:知念実希人 出版:実業之日本社 知念さんはコロナ禍で「医師」の立場からTwitterで積極的に情報発信されています。 ちょっとおかしな方向に行っちゃったこともあるんですが、基本的にその姿勢に僕は尊敬の念を持っています。 そのシ…

「世界一の製造ライン」はどんな風になっていたのか:映画評「メイキング・オブ・モータウン」

先に読んだ大和田俊之さんの「アメリカ音楽」では、モータウンについてこんな風に書かれています。 <自ら「自動車の街 =モーター・タウン(モータウン)」と名づけたレーベルのコンセプトについて彼は自伝で次のように語っている。 工場で車ははじめにフレ…

先生、ちょっと難しいですw:読書録「アメリカ音楽史」

・アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで 著者:大和田俊之 出版:講談社選書メチエ(Kindle版) 「星野源のおんがくこうろん」に「トシ解説員」として第1回・第2回に出演していた大和田俊之さんによる「アメリカ音楽史」。 ど…

ライアン・レイノルズ、よう仕事してますなぁ:映画評「アダム&アダム」

デストピアになった2050年から2022年にタイムスリップした「アダム」が、2022年の自分と一緒に2018年にタイムスリップして、未来を改変するために死んだ父親に会う …というタイムパラドックス、バリバリのNetflixオリジナル映画。 一番驚くのは、これを「1…

全くもって「非生産的」なワードなんだけど、それが流行るのには社会的な必然性もある:読書録「親ガチャという病」

・親ガチャという病 著者:池田清彦、中島義道、和田秀樹、室井佑月、森達也、香山リカ、土井隆義 出版:宝島社新書 「ネット発の流行語」を取り上げ、その裏にある日本社会の構造的な問題点に踏み込む…という意図の本(たぶん)。 <「時代を一言で象徴する…

トントント〜ンと話が進みますw:映画評「レッド・ノーティス」

ロック様、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドットという、当代の人気ハリウッド俳優による Netflixオリジナル映画。 世界一の泥棒(ガル・ガドット)に騙されたFBI捜査官(ドウェイン・ジョンソン)と泥棒(ライアン・ジョンソン)が彼女に仕返しをするため…

「愛の不時着」や「梨泰院クラス」は40代・50代の中年男性ウケが良かったとか。マンマやんw:読書録「韓国カルチャー」

・韓国カルチャー 隣人の素顔と現在 著者:伊東順子 出版:集英社新書 1990年から韓国在住のライターが、韓国ドラマや映画・小説を取り上げ、その背景にある「韓国事情」を解説した作品。 最近の韓国映画・ドラマの盛り上がりもあるし、自分でもチョコチョコ…

マブリーが火山をぶっ飛ばす話かと思ってましたw:映画評「白頭山大噴火」

マ・ドンソク、まさかの頭脳派役。 まぁ、アメリカ国籍を持つ韓国人の役で、複雑な心境を滲ませてるあたり、はまる部分もあるわけですが。 ストーリーとしてはイ・ビョンホンとハ・ジョンウが中心のBuddyもので、マブリーは脇でしたね。 もっとデザスターム…

いやぁ、清少納言は苦手ですw:読書録「平安ガールフレンズ」

・平安ガールフレンズ 著者:酒井順子 出版:角川文庫 「40過ぎてパリジェンヌの思うこと」を読んだときに、 「ああ、こう言うのの源流って、日本だと<枕草子>かな」 と思ったんですよね。 同時に、 「でも<枕草子>は好きになれなかったなぁ」 とも。 で…