鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

いやぁ、清少納言は苦手ですw:読書録「平安ガールフレンズ」

・平安ガールフレンズ

著者:酒井順子

出版:角川文庫

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「40過ぎてパリジェンヌの思うこと」を読んだときに、

「ああ、こう言うのの源流って、日本だと<枕草子>かな」

と思ったんですよね。

同時に、

「でも<枕草子>は好きになれなかったなぁ」

とも。

 


でもまあ、その印象が学生時代のものなんで、今だとどうかな…と本書を読んでみました。

それなら「枕草子」読めよ

って話なんですが(酒井さんの現代語訳・解説本?もあります)、苦手意識が先に立ちまして、とりあえずここら辺から…。

 


でも結論、「枕草子(清少納言)はチョット…」でしたね、やっぱりw。

なんだろう。

「若い」

って感じもしますし。

人権意識が違うのは時代格差で当然ではあるんですけど、(学問としてならともかく)気楽にエッセイ的に読むにはキツイものもあるかな、と。

感覚的には「紫式部」に近いですかね。

「自己顕示欲、承認欲求欲が強過ぎて、チョット引く」

…そんなとこです、

一方で、こういう作品に惹かれる気持ちも十分にわかるんですけど(酒井さんは「親友になれる」レベルw)。

 


本書で他に取り上げられているのは、

 


・紫式部(ねっとりこじらせ女子)

・藤原道綱母(夫の不倫で親子密着)

・菅原孝標女(腐女子の元祖)

・和泉式部(不幸で才能を磨く)

( )内は帯より

 


どの方もまあ、「いやぁ、お近づきには…」なんですが、感覚的には「紫式部」「菅原孝標女」は理解できるかなぁ。

<恋愛脳>の藤原道綱母、和泉式部はチョットなんだか…。

いや、今の感覚で…って話であって、平安時代だとそれはまた別…ってことだとは思いますよ。

 


しかしまあ、平安時代の作家(?)をテーマにこう言うエッセイが成立しちゃうってのも面白いと言えば面白い。

「平安ボーイフレンズ」とか言って、藤原道長とか後白河法皇とかをネタにするって、チョットなさそうじゃないですかw。

 


ん?

それはそれで面白そう?

 


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