・彼らを書く
著者:片岡義男
出版:光文社
Amazonから届いたとき、妻に
「新聞広告見たとき、買うと思ってた」
と言われました。
ええ、買いましたともさw。
この3人(一つはグループだけど)について言えば、片岡さんはバリバリの同時代人。
その思い出を…って訳じゃなくて、彼らを題材にした映画(ドキュメンタリー&フィクション)を見て、それについて書く…と言うのが本書の趣向。
そのことで「記憶を探る」のではなく、「見たものを描写する」と言うところから、考察が広がるスタイルの作品になってます。
これが硬質で、細部を正確に描く片岡さんのスタイルに合致して、ノスタルジックな雰囲気にならないところがいいな、と。
オッサンの昔話も悪くないですが、片岡義男にそう言うのは相応しくないんでw。
とは言え、「彼ら」に遅れて来た僕にとっては、若干「近しさ」に差があって、読んでてもそれが意識されます。
ザ・ビートルズ > エルヴィス > ディラン
って感じかなぁ。
やっぱディランは「詩」ですからね。
歌詞を聞き取れない身としては、ホントのところは分かんないよなぁってのがあります。
ディランの歌詞は長くて、難しいしw。
本書の読みどころの一つが、ディランの作詞過程の一端を垣間見るところだと思うんですが、ぶっちゃけスルーしちゃいました。
装丁の良さや載っている写真の見事さもあって、読んでて気持ちの良い作品になってるのは確かです。
何作かの作品は Apple TV のリストにもピックアップしました。
いつ観るかは分かんないけど。
ただまあ、「彼ら」の音楽が改めて、聴きたくなるのは確か。
で、プレイリストを作成して、本をパラパラ見返しながら、リピート中w。