鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

情報のアップデートは重要:読書録「フェイクウェブ」

・フェイクウェブ

著者:高野聖玄、セキュリティ軍団スプラウト

出版:文春新書

f:id:aso4045:20190702204204j:image

 

本書で紹介されてるような「手口」についてはある程度は知識があるし、

「(こういうのなら)まあ、自分が引っかかる可能性は低いかな」

ってのはあります。

が、自分が注意してても、自分が所属する組織や利用してるサービスが攻撃を受けて、結果被害に会うというリスクはありますしね。

それに自分じゃなくても、家族や友人が釣られてしまう可能性もある。

また、こういう「手口」ってのはドンドン新しいのが出てくるし、巧妙さが増してくるというのもあります。

そこら辺のことも留意しながら、「知識のアップデート」の意味もあって、読んでみることにした訳です。

 

情報リテラシーという観点から、作者は最後に以下の視点を提示しています。

 

<フィルターバブルを理解する>

<多くの人はタイトルしか読まない>

<情報のサプライチェーンリスク>

<情報を遮断する>

 

僕自身は個人的には以下のような自衛手段を心がけています。

・ニュースはネットだけでなく、新聞(日経と朝日)からも入手する

・家族ではiOSを使い、アップデートも頻繁に行う

・(現状)子供達にはネットでの決済(ゲーム課金含む)はさせない

・サイバーリスクに関する情報は読むようにする

 

最近、電子マネー・キャッシュレス決済をよく使うようになったので、そこに一定のリスクがあることも踏まえ、「口座チェック等の頻度を上げる」ってのもありますね。

一番は、

「欲はかかない」。(美味い話なんかない)

コレかもw。

 

それでも全てを避けることはできないでしょう。

リスクが表面化するごとに、対応する手段も強化はされてて、「イタチごっこ」の様相も呈していますが、当面はそれが決着する気配もなさそう。

結局は「自衛」の意識を高めていくしかないんですよね。

 

ネットってもっと希望に満ちた可能性があったはずなのに。

 

その作者の嘆息を、僕も共有しています。