・フェイクウェブ
著者:高野聖玄、セキュリティ軍団スプラウト
出版:文春新書
本書で紹介されてるような「手口」についてはある程度は知識があるし、
「(こういうのなら)まあ、自分が引っかかる可能性は低いかな」
ってのはあります。
が、自分が注意してても、自分が所属する組織や利用してるサービスが攻撃を受けて、結果被害に会うというリスクはありますしね。
それに自分じゃなくても、家族や友人が釣られてしまう可能性もある。
また、こういう「手口」ってのはドンドン新しいのが出てくるし、巧妙さが増してくるというのもあります。
そこら辺のことも留意しながら、「知識のアップデート」の意味もあって、読んでみることにした訳です。
情報リテラシーという観点から、作者は最後に以下の視点を提示しています。
<フィルターバブルを理解する>
<多くの人はタイトルしか読まない>
<情報のサプライチェーンリスク>
<情報を遮断する>
僕自身は個人的には以下のような自衛手段を心がけています。
・ニュースはネットだけでなく、新聞(日経と朝日)からも入手する
・家族ではiOSを使い、アップデートも頻繁に行う
・(現状)子供達にはネットでの決済(ゲーム課金含む)はさせない
・サイバーリスクに関する情報は読むようにする
最近、電子マネー・キャッシュレス決済をよく使うようになったので、そこに一定のリスクがあることも踏まえ、「口座チェック等の頻度を上げる」ってのもありますね。
一番は、
「欲はかかない」。(美味い話なんかない)
コレかもw。
それでも全てを避けることはできないでしょう。
リスクが表面化するごとに、対応する手段も強化はされてて、「イタチごっこ」の様相も呈していますが、当面はそれが決着する気配もなさそう。
結局は「自衛」の意識を高めていくしかないんですよね。
ネットってもっと希望に満ちた可能性があったはずなのに。
その作者の嘆息を、僕も共有しています。