・爆弾
著者:呉勝浩 ナレーター:星祐樹、品田美穂
出版:講談社(audible版)
「このミス」「ミステリが読みたい」でW1位受賞したサスペンス。
この作者さん、全然知らなかったんですが、最近「実力者」として頭角をあらわしている方のようです。
audibleになってましたので、年明けの出退勤用にDLしました。
…が、聴き出したら止まらなくなって、帰宅後も聴き続け、結局1日で聴き終えてしまいました。
いやぁ、面白かったです。
酒屋で暴れたホームレスの中年男。
取調室で、「もう直ぐ爆弾が爆発する」と<予言>し、その予言通り爆弾が爆発する。
爆弾はまだ他にもあるという。
男と取調官の命をかけたゲームが始まる…
なんとなくありそうな話なんですが、読んでるうちにドンドン引き込まれて、止まらなくなっちゃいましたw。
男とのゲーム的な駆け引きがもちろん読みどころなんですが、男の言動に周りの人間が踊らされていき、その向こうに「人間性」や「社会の不公平さ」、「弱者への排斥」みたいなものが垣間見えるようになり…。
そういう展開なんで、オチは「スッキリ」って訳には行かないんですが、読み応えはありましたね〜。
ナレーターは男女がやっていて、audibleで聴くと、ちょっとラジオドラマっぽい雰囲気にもなってます。
個人的な趣味から言うと、「ちょっと演技過剰」ってとこもなきにしもあらずですがね。
まあでも、容疑者の男の話っぷりにイラッとくるのは、設定としては「正しい」のかもしれませんw。
こう言う新作がどんどんaudible化されるのはありがたいなぁ。
頑張れAmazon。
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