・平成の通信簿106のデータでみる30年
著者:吉野太喜
出版:文春新書
<筆者が本書で伝えたいことは、この30年で世界がとても良くなったと言うことである。最近出版されて話題を呼んでいる「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」という本がある。そこでのメッセージは「データをありのままに見ると、先進国に住んでいるあなたが思っているよりも、ずっと世界は良くなっている」というものである。まさにそうで、経済が成長し、貧困は減った。ITも医療も、あらゆる技術が進歩して、農業や漁業を含むあらゆる産業で生産性が高まった。人口問題も環境問題もエネルギー問題も解決に向かっている。世界中で人々の生活が豊かになり、買い物を楽しみ、ネットにつながり、スマートフォンを手にし、いろんな所に出かけるようになった。もちろん日本も例外ではない。世界における日本の相対的位置が下がったことよりも、それ以上のペースで世界全体が良くなったことのほうが、ずっと大きい。>
まあ、ちょっと長く引用しましたが、こう言う本ですw。
「FACTFULNESS」の前向きさに比べると、<世界における日本の相対的位置が下がった>のが「平成の通信簿」としては強く感じられて、凹んじゃうトコも少なくありませんが。
・世界のなかの平成日本
・経済・労働からみる30年
・家計・暮らしからみる30年
・身体・健康からみる30年
まあ「身体・健康」あたりは上向きデータですが(身長が世界の平均になってるのは知らんかった)、高齢化の課題も積み上がって来てますしね〜。
先進国である以上、世界全体の底上げペースに見劣りするのは当然
…と言うことは「全くない」ってのがあからさまになるのが、「データからみる平成」って感じでしょうか。
残念ながら。
ここら辺、「岩盤規制」にもあったように、ある程度見えてきてる面もあるし、そう言うトコに手を入れようとする動きも出て来てます。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2019/04/10/121626
「遅まきながら」もその成果が出て、「令和の通信簿」はもっと明るい成績であって欲しいものです。