土曜日の19:00の上映回で観たんですが、観客は他には誰もおらず、貸切状態w。
ま、公開から少し経ってますしね。
観終わって、
「あれ?こんな話だっけ?」
で、コミックの方をザッと確認したんですが、かなりのエピソードがカットされてましたね、やっぱり。
それでも何とか原作の「台詞」を残しながら頑張ってはいるんですが…
ま、2時間にまとめるのは、やはり無理があったってことでしょう。
そもそも夢枕獏の作品って、結構観念的なところがありますからね。
コミックならそれを盛り込むこともできますが(谷口ジローは実に素晴らしい仕事をしています)、映画には限界がある。
ラストの「独白」あたりは作品世界の中に盛り込むこともできるでしょうが、それを全編でやられたら、時間も足りないし、観てる方もシンドイ。
だからこうなったのは理解はできるんですが、その結果、何だか原作の「枠組み」だけ見せられたような気分になっちゃいました。
作り手もそのリスクは十分わかってたんだとは思いますが。
エヴェレストの風景はヤッパリ素晴らしい。
阿部寛もなかなか迫力のある演技で、「羽生丈二」を作り上げてます。(ラストの「絵」はナカナカでした)
でも「映画として成功しているか」と言われると、「…」。
原作を知ってる人が、エヴェレストの風景を確認するにはいいかもしれませんがねぇ。