鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

原作に忠実。でももっと尖っても・・・:映画評「図書館戦争」

昨晩、レンタルしてきたのを妻と観ました。
借りに行くのが面倒で、大抵はiTunesかHuluで済ますんですが、子供が観たい映画がどっちにもなくて、最近TSUTAYAの会員になったもので・・・。
この作品は妻が原作のファンで、映画も観たいと言っていたのを思い出してレンタルしました。

「図書館戦争」



僕は原作は1巻か2巻で挫折してるんですよね。
「検閲」に関するアーダコーダなんかは「面白い」とは思ったんですが、主人公の「真っすぐ」な恋愛物語がどうにも面倒くさくてw。
「そこが良い」ってのが世評なんでしょうけど。



映画は結構原作に忠実に作られていると思います。
岡田准一はじめ、役者もいいんじゃないでしょうか?
自衛隊の協力もあったという戦闘シーンも、力の入った出来でした。
総じて好感の持てる映画に仕上がっています。



ただ個人的にはもっと「尖って」欲しかったかな・・・と。
例えば「検閲」と「思想」と「自由」「民主主義」の関係なんかについてもっと突っ込んだ議論シーンを盛り込むとか、複雑な設定(例えば殺人の被害者側の視点とか)を持ち込むとかあると、もっと興味深く楽しめたんじゃないかと思います。
ま、原作とは離れちゃうかもしれませんがw。
主人公達の恋愛模様よりは、ずっと僕にとってはソッチの方が面白いんですが、こういうのはマニアックすぎる?



「正論は正しい。
だが正論を武器にするな」



こう主人公に語らせる作品の根幹には、こういう視点も確実にあるんでしょうけどね。
「映画」というエンターテインメントは、こういうところにまでリーチできる「力」を持っていると僕は思っています。



続編、ありますかね?
岡田准一のスケジュール次第?ww