鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

少し「あっさり」かな:読書録「カラフル」

・カラフル
著者:森絵都
出版:講談社

カラフル

カラフル


息子用に購入した作品なんですが、妻が「号泣」との感想だったので、休日に読んでみました。
息子も「面白かった」と言ってますがね。


評判は前々から聞いてましたし、映画(アニメ、実写)化されたのも知ってます。
「森絵都」作品は読んだことはないんですが、なかなかの実力派とも聞いていました。
ただまあ、世代的にちょっと僕の読書対象には入りづらいというか・・・。このラインの作者って、結構いますからねぇ。


読み終えて、
「確かにこれは読ませるな」
と。
もっとシリアスな展開の話にするのも十分に可能なところを、割とコメディ/ユーモアタッチなノリで話を進めて、ラストにはグッとさせるという・・・。
「まあ、そうだろうな」
と思いつつも、のせられる質の良さは確かにあると思いますよ。残念ながら「号泣」とはいきませんでしたがw、小5の息子が「面白かった」っていうのは分かります。


ま、個人的にはもう少し分厚い展開にして欲しかったかなぁ。
児童文学だからここら辺が良い塩梅ってことなのかもしれませんが、もう少し「修行」のバタバタを見てみたかったように思います。
そこのドタバタ喜劇で笑わせてもらって、その分ラストでググッと・・・。
好みの範疇ってとこですかね、ここら辺は。この「軽さ」が本作の良さとも言えるかもしれませんし。


世評通り、「良作」は間違いなし。
小学生高学年から中学生時代に読むべき作品の一つではあるでしょう。
「号泣」できるかどうかはともかくも・・・w。