鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新たな「階級闘争」が始まったのか?:読書録「ブロークン・ブリテンに聞け」

・ブロークン・ブリテンに聞け 著者:ブレイディみかこ 出版:講談社 新自由主義の進展によって中間層が没落し、格差と分断が拡大。 その上位層と下位層(労働者層でもある)の新たな「階級闘争」が始まりつつある。 …イギリスで20年以上生活し、イギリス…

面白いし、続きも気になる。マンガっぽいのをどう評価するかかなぁ(原作、マンガなんですけどw):ドラマ評「今際の国のアリス」

山崎賢人・土屋太鳳主演のNetflixオリジナルドラマ。 世界基準でも、割といい感じの視聴者を稼いで、シーズン2の制作も決定してるとか。 まあ、気になりますからね、続き。 まずは嬉しいことです。 設定としては、 「異常な状況に追い込まれた登場人物たち…

世界中で「ひとつの危機」に直面し、思索を巡らせている…:読書録「新しい世界」

・新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 編:クーリエ・ジャポン 出版:講談社現代新書(Kindle版) コロナ以降、「コロナの影響」「コロナ後の世界の見通し」等について、世界の著名な思想人16人にインタビューした記事をまとめたもの。 企画として「まとめ…

この「コロナ禍」でこそ問われるべきことかも:読書録「そろそろ左派は<経済>を語ろう」

・そろそろ左派は<経済>を語ろう レフト3.0の政治経済学 著者:ブレイディみかこ、松尾匡、北田暁大 衣食足りて礼節を知る マジでそうだと思うんですよね。 加えて「尊厳」。 「衣食が足りない」ことを認めるのは辛いことでもありますから。 ここへの意識…

テレビ版を楽しんだ人は是非。:映画評「今日から俺は! 劇場版」

劇場に観にいきたかったんですけどね〜。 コロナ禍で時期を逸してしまい、配信でようやく。 テレビ版を楽しめた人は、安心して楽しめますので、是非。 テレビ版観てなかったら、 「なんのこっちゃ」 でしょうが、観てない人はワザワザ観んでしょうw。 80年…

日本は、まあ「緩い」ですわな:読書録「コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿」

・コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿 著者:栗田路子、ブラド夏樹、田口理穂 ほか 出版:光文社新書 イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、アメリカ、ニュージーランド この7カ国のコロナ対策について、リーダー(国のトップ)の対応を中…

コロナにとらわれず、本質的なところを語り合う(もうちょっとコロナについて語ってほしかった気もしますがw):読書録「何とかならない時代の幸福論」

・何とかならない時代の幸福論 著者:ブレイディみかこ、鴻上尚史 出版:朝日新聞出版 3月にEテレで放映された対談に、秋に新たに行った対談を加えた作品。 もともとは鴻上さんの人生相談に興味を覚えていたブレイディさんからのご指名で対談が決まったよう…

「陰謀論」からはかなり遠い作品:読書録「陰謀の日本近現代史」

・陰謀の日本近現代史 戦争と大事件の「闇」を照らす 著者:保阪正康 出版:朝日新書 「へえ、保阪さんが<陰謀論>の本を書くなんてな〜」 と珍しく思って手に取ったんですが… 全然違ってましたw。 なんか、ここら辺のことを取り上げると、 「日米開戦はル…

仰々しい題名ですが、言ってることは割と常識的と思うんですがね:読書録「叩かれるから今まで黙っておいた『世の中の真実』」

・叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」 著者:ひろゆき(西村博之) 出版:三笠書房 個人的な印象では西村博之さん(ひろゆき)については、 「頭がいいのは分かるんだけど、神経を逆撫でするような言いっぷりが、ちょっと…」 って感じがありま…

退屈しないし、テーマもいいと思うんですが、観終わって、なんかモヤモヤします:映画評「パブリック 図書館の奇跡」

懐かしのエミリオ・エステベス脚本・監督・主演作品。 共演がアレック・ボールドウィン、クリスチャン・スレイターで、 「いやぁ、皆さん、オッサンになりましたなぁ」w。 いちばんエミリオ・エステベスが若いかな。 大寒波が訪れるシンシナティ。 シェルタ…

いや、バズりたいわけじゃないんですが(むしろ避けたい):読書録「バズる書き方」

・バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる 著者:成毛眞 出版:SB新書(Kindle版) 僕のブログやnoteの閲覧はだいたい20名くらい。 ほぼほぼリアル知人+αって感じです。 僕としてはこれくらいがちょうど良くて、ときどき200名くらいに跳ね上がった時…

これまた、「今更」ですが…:ドラマ評「MIU404」

年始に「逃げ恥」のSPを観て、 「やっぱ、野木亜紀子さんの脚本は面白いなぁ」 と再確認。 ちょっと前に「アンナチュラル」でもそう思ったんですがw。 で、続いてこちらを。 放映時に妻と娘が熱中してたんですが、その時は乗り損ねちゃったんですよね〜。 (…

コロナ禍の中、家庭料理を見なおす:読書録「料理と利他」

・料理と利他 著者:土井善晴、中島岳志 出版:ミシマ社 料理研究家の土井善晴さんと、政治学者の中島岳志さんが、コロナ禍の6月と8月にオンライン対談したイベントを書籍化したもの。 妻が「面白そう」と買ったのを、僕も読ませてもらいました。 「土井善晴…

さて、宮崎駿さんはどう見たかな?:映画評「ソウルフル・ワールド」

ピクサーの新作。 ディズニー+の配信で視聴しました。 いやぁ、こんな話とは全然予想してませんでした。 予告編を見て想像してたのは、 「アクシデントで死んじゃった主人公が、生き返るために、生まれることを恐れている<魂>に、<生きることの素晴らしさ…

この後の展開の方がフィクションみたいと言う…(現在進行形):映画評「Death to 2020」

Netflixオリジナル作品。 ブラックなSFドラマ「ブラックミラー」シリーズの製作者が作った「2020年を振り返る」作品。 フィクションとドキュメンタリーフィルムを交えて、ブラックユーモアっぽい作品に仕上げています。 さすが「ブラックミラー」の…って、僕…

論理的に考えればこうなる…けど、それが「正解」とも、「その通りになる」とも限らない:読書録「自分の頭で考える日本の論点」

・自分の頭で考える日本の論点 著者:出口治明 出版:幻冬舎新書(Kindle版) 年頭の読書用に購入した一冊。 成毛さん同様、出口さんも「本、出し過ぎ」ですがw、コレは年始に頭を整理するのに良さそうだったので。 内容は2018年の連続講座をベースに、コロ…

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」…よりは的中率は高いと思います:読書録「2040年の未来予測」

・2040年の未来予測 著者:成毛眞 出版:日経BP社(Kindle版) 僕は割と「成毛ファン」なんですが、ここのところあまりにも出版数が多いのでw、ちょっと遠ざかっておりました。 でもどうやら「出版」をひと段落させるおつもりのようですね。 「じゃあ、お付…

自分が如何に「若手俳優・アイドル」を知らないかを痛感…:ドラマ評「教場Ⅱ」

3日・4日で前後編での放送を視聴。 もともと原作が好きで、そっから入ったんですが、ドラマもなかなか見応えありました。 続編も楽しみました。 しかしこれ、絶対「続編」あるやん! …の展開。 「教場0」でしょうか? またドラマスペシャル? それとも映画と…

もうちょい、スカッとする話かと…:映画評「カセットテープ・ダイアリーズ」

事前のイメージとしては「イエスタディ」みたいな感じを予想してたんですが…(ま、あっちはファンタジィ、こっちは実話ベースですけど)。 思ったより、重くて、ハッピーエンドではあるものの、そこまでスカッとした感じもなく…。 まあ、「スプリングスティ…

再読なんですが、今回の方がずっと面白かったです。(時間もかかりましたがw):読書録「小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア」

・小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア 著者:塩野七生 出版:新潮文庫 正月休みに一気読みしようと思って4巻をまとめ買いしたんですが、結局読めたのは1巻だけw。 まあ犬と遊んだり、ちょこちょこ用事したり、犬と遊んだり…と色々ありまして。 じゃあ「…

人気作の続編…攻めてくるね〜:ドラマ評「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」

待望の続編! いやぁ、「みくりさん」(新垣結衣じゃないw)、好きなのよ。 原作に続編(10巻・11巻)があって、基本はそれをベースにした展開。 平匡の職場の同僚の「恋愛」エピソードがカットされてますが、これはまあ妥当かな?(個人的には結構好きなん…