鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「ああ、終わったんだな」と改めて:読書録「もう明日が待っている」

・もう明日が待っている
著者:鈴木おさむ
出版:文藝春秋

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SMAP×SMAPの放送作家だった鈴木おさむさんが、身近で伴走指摘たものとして「SMAP」について書いた<小説>。
鈴木さんはテレビ界からの「引退」を表明されていますが、「暴露」的なものはあまりないにしても、やっぱり「だからこそ」書ける…ってのはありますかね。
(「暴露」として一番インパクトがあるのは、既に発表されていたあの「謝罪会見」の経緯を書いたところでしょう)


第1章 素敵な夢をかなえておくれ:モリクン脱退
第2章 あれからぼくたちは:紅白からカウントダウン番組へ
第3章 世界で二番目にスキだと話そう:タクヤの結婚・会見
第4章 1・2・3・4 FIVE RESPECT:タクヤの結婚・東京ドームコンサート
第5章 WELCOME ようこそ日本へ:マイケル・ジャクソンがスマスマに出演
第6章 とってもとっても僕のBEST FRIEND:「5人旅」裏話
第7章 くじけずにがんばりましょう:東日本大震災
第8章 20160118:あの謝罪会見
第9章 もう明日が待っている:スマスマ最終回。それから

 

SMAPは1988年デビュー。
僕が社会人になった年ですね。
そして解散が2016年12月31日。
なんだろう。
「アイドル」を身近に感じる歳じゃなかったはずなのに、本書に書かれてることは全部「知っている」感じがあった。
それが「SMAP」が切り開いたものなんだなと言うことを改めて実感しました。
そして、それが「終わった」のだと言うことも。


正直言って、僕は「SMAP」は再結成しなくていいと思っています。
鈴木さんも指摘されているけど、彼らがああやって「終わらせた」ことで、また何かが変わって来ている。
それもまた彼らの役割だったのだと。
過去の延長線上じゃなく、その先の「明日」に新しいことをやっていけばいいんじゃないか、と。
もちろん、<明日>、彼らがまた笑顔で集うことがあれば、それはそれで喜ばしいことではあるけれど。
(僕はダウンタウンの松本人志さんについても、ちょっと似たようなことを思っています)


しかしまあ、イイジマサン。
むっちゃ「オトコマエ」やん!
痺れるわ〜。
50年後のNHK朝ドラの主人公は彼女ですw。