鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

結構前の作品なのね:読書録「星のダンスを見においで」

・星のダンスを見においで 地球戦闘編
・星のダンスを見においで 宇宙海賊編
著者:笹本祐一 ナレーター:下山吉光、いけながあいみ
出版:創元SF文庫(audible 版)

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「ARIEL」で有名な笹本祐一さんのスペースオペラ。
…って、僕は「ARIEL」しか読んでないんですけど(しかも1、2巻くらい)。
ちょっと硬めの本が続いたので、頭空っぽにしたくて、目についたコレをDLしました。
まあ、その目的は果たせたかなw。


伝説の宇宙海賊「笑う大海賊」が秘宝とともに姿を消し、彼の部下であった宇宙海賊ジャックも失踪して18年。
ジャックは辺境の星・地球の横須賀にいた。
彼と秘宝を追ってきた宇宙海賊たちの闘いに巻き込まれた高校生・唯佳。
地球上での追跡戦は、宇宙での逃亡戦になり、なぜか唯佳はジャックの船に同乗して銀河の果てに飛び出すことになる。
宇宙連合艦隊も巻き込んだ追撃戦の果てに、果たして「笑う大海賊」の秘宝は姿を表すのか…


ってな感じの話。
笹本さんの作品は、ラノベっぽいキャラのたった登場人物たちが、ハードSF的設定で右往左往する…ってのが特徴だと思うんですが、このシリーズもそのまんま。
…というより、この作品、結構前のシリーズなんですね。
最初に発表されたのが朝日ソノラマで1992年。
30年以上前ですがなw。
(創元SF文庫で再販されたのは2015年です)
主人公の一人「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」(w)のキャラがなんかハードボイルド寄りで、ちょっと古臭くもむず痒い感じがあったんですが、これはまあ<時代>のせいかもしれませんなぁ。


長さ的にも程よいので、気楽に楽しむにはいいんじゃないでしょうか?
まあラストが性急すぎるとも言えるけど、「じゃあ、どうだったらいいんよ」と言われると、口込まざるを得ない。
キャラとSG設定で宇宙船の戦闘シーンを楽しむ
…という作品だと思えば、これはこれでいいんじゃないでしょうかね。
まあ、1巻でズブ素でお荷物だった唯佳が、あっという間に2巻で宇宙船の操縦に習熟して、荒くれ野郎どもの支持を得るまでになる…ってのはご都合主義にも程はあります。
が、そこを突っ込むような話でもないしw。


お好きな人はどうぞ。
…ってとこかな。
僕は悪くないと思いますけどね。