鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

主人公も少しは成長しているようです:読書録「百万石の留守居役 使者・貸借・参勤・因果」

・百万石の留守居役 使者・貸借・参勤・因果」

著者:上田秀人

出版:講談社文庫

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シリーズ6作〜9作。

7・8・9の3作は昨日のワクチン副反応の様子見の間に読んじゃいました。

ちょっと頭がボーっとしてるけど、寝続けるのはなぁ…って感じの時に読むにはちょうど良い感じw。

 


本作は前田綱紀公の継室問題(「再婚」話みたいなもん?w)を巡ってのあれやこれやで、主人公は会津に行かされたり、参勤交代の役目を仰せつかったり…と相変わらず振り回されています。

それでも会津では「貸し」を作り、参勤交代では鳥居家の罠を回避したり…と、それなりに成長をしているところは見せてくれます。

 


…とは言っても、主君・綱紀、本多政長、婚約者・琴らの深謀遠慮にはまだまだ…って感じなんですけどねぇ。

そちらサイドの陰謀・鞘当てが面白すぎるってのもあるかも、です。

 


物語的には、留守居役就任のきっかけとなった敵役(小沢兵衛)の決着がつき、琴姫との仮祝言も終わって、一つの節目はついたところ。

とは言え、「全17巻」。

まだまだ主人公は振り回されるようです。

 


しかし「武田・新二十四将」。

コメディ・パートを担ってるのかと読んでたんですが、割と重要な役割も担ってるのかしらん?

こちらの決着は如何に。

 


#百万石の留守居役

#上田秀人