・町山智浩・春日太一の日本映画講義 時代劇編
著者:町山智浩・春日太一
出版:河出新書
マニアックに、でも面白く映画を語る二人の対談。
本作では往年期の「時代劇」を取り上げています。
ピックアップされたのは以下。
七人の侍
宮本武蔵・五部作(内田吐夢版)
「剣」三部作・「斬る」「剣」「剣鬼」
「子連れ狼」シリーズ
「竜馬暗殺」「浪人街」
「御用金」「人斬り」
「剣」三部作は観たことがありませんが、他は観てますかね。(「子連れ狼」はもしかしたら見落としがあるかも。「剣鬼」は観てみたいなと、本書を読んで強く思いました)
個人的な感想で言えば、
「面白かったけど、どっか変なとこがある映画」
って感じかなぁw。
大作もあるし、ハリウッド映画に影響を与えた映画も少なくないけど、エンタメ映画としてはどっか洗練されてない。
正直言うと、そう言うところを「面白がって」たことが、日本のエンタメ映画を貧弱なものにさせたのかもなぁ、なんて思ったりもしています。
結局「予算をかけずに」って方向に流れちゃった感じもありますんで。
まあでも思い返せば「偉大な先達の実績」と言うのは輝かしくある訳です。
「あの日をもう一度」はないかもしれないけど、そこから何らかの隔世遺伝があってもいいんじゃないかと、心密かに祈ったりもしています。
何度か「時代劇」復権の兆しはあったような気もするんですけどね〜。
なかなかそれが「ウネリ」にならない…。
諦めちゃいないんですけど。
さてこの対談集。
来月には「戦争・パニック映画編」が出版されるとのこと。
楽しみ、楽しみ。