鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

予想以上にポップ:映画評「オデッセイ」

アクシデントで火星に一人取り残された男が、孤独に耐えながら科学知識を駆使してサヴァイバルする。
まあ、アウトラインはこれで間違いないんですが、「字面」の悲観的でシリアスな雰囲気とは異なって、かなり「ノリ」のいい映画になっています。事前に町山智浩氏の評を聞いていて、ある程度は分かってるつもりだったんですが、その予想以上でした。



「オデッセイ」


元はネットで発表されて、そこから人気に日がついた原作が元々そういう雰囲気らしいですね。
ポジティブでDIY精神にあふれたキャラクターっていうのは、アメリカらしいといや、アメリカらしい。
でも、似たような作品に「アポロ13」がありますが、アレ以上にポップなノリになってるのが面白い。監督が「78歳」(!)になるリドリー・スコットだから、なおさらに。


すごく楽しんだんですが、事前の町山情報に比べると、、音楽使いはそれほどでもなかったかな?w
ディスコミュージック好きの艦長が残していった音楽を主人公が聞くシーンがあって、
「趣味が悪い」
とぶちぶち言いながら、ちょっと乗ってきちゃうあたりは楽しいんだけど、個人的にはもっとガンガン流して欲しかったかなぁ〜、と。
ま、リアルには「電力の無駄遣い」なのかもしれませんがw。


それでも終盤のデビット・ボウイの「スターマン」にはちょっとジーン…。
パンフの記事によれば、リドリー・スコットとボウイにはちょっとした関わりがあるとか。
ま、それがなくても、やっぱりこの作品にはこれでしょうな、って感じです。


何れにしても前評判通り、良い出来の作品なのは間違いありません。
後味も抜群。
原作者は書き上げるまではNASAとの関係が全くなかったらしいんですが、それにしては科学的考証も…って、それを検証する能力は僕にはありませんがw。
でもリアルなのは確か。
映画はまあ、そういうもんですよねw。