・拳銃使いの娘
著者:ジョーダン・ハーパー 訳:鈴木恵
出版:ハヤカワミステリ(Kindle版)
獄中のトラブルで自分自身だけではなく娘まで処刑宣告を出されてしまった男が、娘を救い出すために共に逃亡しながら反撃する
作者が影響を受けた作品として「子連れ狼」「レオン」「ペーパームーン」をあげているらしいですが、まぁそういう話ですw。
ストーリーはシンプルで、サクサク読めます。
読みどころは、何といっても父と娘の絆。
「レオン」もそうでしたが、いびつな人生を送ってきた父親には、自分の経験の中から手に入れたものしか娘に伝えることができない。
世間的には決して褒められたものではない「教え」が、娘との間の絆を深くし、娘を成長させる。
終盤、父親が娘に見せる姿には思わず目頭が熱くなりました。
それをしっかりと受け取る娘の姿にもね。
さて、作者はもともと脚本家らしくて、本作も映画化が進んでいるとか。
映画向きの題材ではありますね。
さて、この父親役を誰がやるのか?
実現するなら、チョット楽しみです。