・知的生活の設計「10年後の自分」を支える83の戦略
著者:堀正岳
出版:KADOKAWA
渡部昇一「知的生活の方法」
梅棹忠夫「知的生産の技術」
「知的生活」に関する本と言う点で言うと、この2冊が嚆矢でしょう。(当然のことながら、本書もこれを受けて書かれています)
僕ももちろん読了済み。最近だと野口悠紀雄さんの本なんかにもこの系統作品がありますね。
こういう本も読んじゃうっていうのは、自分自身が「知的生活」をしていないと言う認識があるから。
本書を読んだのも「だから」ですw。
作者は「ライフハック」関連で昔から色々な発言や本を出してる方。
(最近だとコレ。<ライフハック大全>
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/01/11/192116)
結構昔から読ませていただいてるんですが、気象関係の研究者だってのは、初めて知りました。
まあ渡部昇一、梅棹忠夫ほどの「大物」じゃないですが(失礼!)、ネット・IT環境が劇的に変わった中で、「知的生活」をどう組み上げていくのか、「今」だからこその<アップデート>を試みてくれています。そう言う観点では「適役」じゃないでしょうか。
大変興味深く読ませてもらいましたよ。
章立てはこんな感じ。
1 知的生活とはなにか
2 人生を変える「知的積み上げ」の習慣
3 パーソナルスペースとしての「書斎」設計
4 情報整理と情報発信の戦略
5 習慣とツールによる私的生活ハック
6 知的投資と収入ための「知的ファイナンス」
7 10年後の人生を設計する
まあ一言で言えば、
「情報収集(インプット)の効率化と、情報発信(アウトプット)態勢の整備」
ってトコでしょうか?
IT・ネットで格段に変わったのが情報検索・情報収集の環境。
「知的生活の方法」や「知的生産の技術」の時代にはなかったこのアドバンテージを活用するスタイルを紹介しつつ、そこで効率化した分を、多様化しハードルも下がったアウトプットへ繋げていく。
かつては「情報発信」と言えば、論文や書籍の執筆くらいしかなかったんですが(ある程度知名度が上がれば、メディアってのもありますが)、今はブログやSNSのほか、動画発信やらポッドキャストやら、多様でかつ手軽なツールが山ほど。
情報収集の圧倒的な効率化も可能となった中で、こうしたアウトプットツールを駆使しながら、「情報発信をどうするか」ってのが、今の「知的生活」の焦点なんじゃないかと思います。
(ツールから考えると「情報発信」(アウトプット)はなんだか「個人メディア」って感じですが、より本質的には
「入手した情報を、自分の中で整理し、関連付けし、自分なりの<考え>として表現する」
ってことじゃないかと。
本書では個人メディアのマネタイズの話なんかも触れられてますが、それは本質的には「副次的な話」なんだと思います。(作者も指摘してますが))
僕自身の興味という点では、やはり「情報発信のあり方」ですね。
minikuraとか、Zapierとか、イヤーマフとか、ツール面で「使ってみようかな」ってのもあれこれありましたが、一番考えさせられたのはココ。
まあ、ここら辺、自分でも意識して、このブログやらFacebook、Instagram、Twitterあたりの使い分けもしてるんですが、そこが「知的生活を意識したアウトプット」になってるかと言われると、なかなか…。
(色々考えてはいるんですが。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/04/11/060430)
まあ、別にマネタイズを考えてるわけでもないんで、緩く楽しめれば、それはそれでいいんですが、それにしてももうちょい考えたほうがいいかな…と若干反省モードです。
(一方で情報収集の効率化という観点については、「なるほど~」と思いつつ、そこまでの突き詰めなくても…とは思ってもいます。RSSとかGoogleアラートとかは使っているし、ある程度Facebookにもある程度そういう「流れ」を意識しているので、プログラミングまでは…という意味で。
これは今の僕の置かれている状況(年齢を含め)にもよりますけどねw)
読みながら、そこら辺も考えて、ちょっとアレコレやってみようと思ってます。
まずは「朝型アウトプット」の体制整備かな。
金沢時代は比較的やってたんですが、ここに来て完全に緩みきってますからw。
まずは「5時起き」スタイルに戻していきたいと思います。
緩み切ってるから、結構苦労しそうやけどね~w。