鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ゲームに割く時間がなぁ…:読書録「AI時代の人生戦略」

・AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である
著者:成毛眞
出版:SB新書(Kindle版)


昨日・今日はセンター試験。近畿は中学受験の集中日でもあります。
で、これれからの子供たちの未来の「学び」を考えるために、本書を。
単に成毛さんの「決めつけ」を面白がってるだけかもしれませんがw。


基本的な環境認識は「第四次産業革命」と同じですね。
それを圧倒的に分かりやすく論じてくれていますのでw、こっちから入る方が馴染みがない人はいいかも。知ってる人は物足りない感もあるでしょうが(僕はその中間くらいかなぁ)。


で、「第四次産業革命」がそういう中での社会や国家・企業寄りの方向性を論じていたのに対して、本書が論じるのは「個人がどうあるべきか」。
そのキーが「STEAM」です。
S;サイエンス(科学)
T:テクノロジー(技術)
E:エンジニアリング(工学)
M:マセマティックス(数学)

A:アート(芸術)
その重要性は「第四次産業革命」(あるいは「第三次産業革命」後期)のインパクトを考えると理解できます。


一時期、L大学/G大学あるいは文系廃止論なんかで理系偏重への疑念が論じられましたが、大元にあるのはそういう話なんじゃないんだ、っていうのがよく分かります。(と同時に、「A」の重要性が問われるように、「文系廃止」などと言うのが短絡的すぎる発想なのも。鈴木寛氏との対談を読むと、政府が考えている方向性も分かります)
そして(鈴木寛氏との対談にあるように)国や企業はこういうことに気付きつつあって、そのための生き残り戦略に資本を投入しようとしています。その結果、<企業は生き残ても社員は没落する>ってことがあり得るんですよね。
バリバリ文系でやってきましたが、30年弱サラリーマンをやってきて、この方向性は本当に実感しています。甘くみちゃいかんと思いますよ、ホントに。
(そこから生じる「格差」をどうするのか、と言うのは社会的にはあります。ただそれは個人の生き残り戦略とは別です)


…とは言え、ゲーム(VRとか)に手を出すのは憚れるなぁ。
個人としては全くゲームに対して偏見は持ってないつもりなんですが、ポケGO程度ならともかく(ただいまLevel26)、プレステは集中的に時間とっちゃいますからね。
時間を忘れて没入しちゃう自信があるしw。


まあまずは本書で挙げられているオススメ本(「残酷な10年後に備えて今すぐ読みたい本」)を読んでみましょうか。
なんか積読本が増えるだけって気がしなくもないけど…w。