鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「想像ラジオ」

・想像ラジオ
著者:いとうせいこう
出版:河出書房新社



「なるほど〜・・・」
一読しての感想。
それ以上、踏み込んで何かを言うにはもう少し時間が必要かも知れない。
少なくともこのタイミングでこの作品を世に問うた作者にはある種の「勇気」があると思う。
僕はそこには及ばない。
そのことはハッキリ言える。



芥川賞の候補となり落選したのだが、その選者の評がまた考えさせられる。
そこにある戸惑いや考え方の違いや、賞賛と批判と分析が、そのまま選者の立ち位置の違いを明確にしていた。単に「文学作品」として批評するだけではすまされない靭さが確かに本書にはある。
そのこと自体が本書の価値であるとともに、本書の微妙なところでもあるかもしれないけどねぇ。



今朝、2020年のオリンピックが東京に決まった。
このタイミングで読むことにも何かしらの想いがある。
そんな一冊。