鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

なかなかの退場っぷりだったのでは:読書録「ウォッチメーカーの罠」

・ウォッチメイカーの罠
著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子
出版:文藝春秋(Kindle版)

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シリーズ第16作。
ライムとサックスは何歳になったのかな〜…って、それは「言わないで」かなw。
(1作目から25年経ってますから)
本作では7作目に登場したリンカーン・ライムのライバル「ウォッチメーカー」が登場。
最後の対決が描かれます。


本の概要
時計職人のごとく緻密な計画をひっさげ、 宿敵が帰ってきた。
名探偵ライムを殺すために。
ウォッチメイカー最後の事件、開幕。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、 作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。犯行声明を出したのは富裕層のための都市計画に反対する過激派組織。開発を中止せねば同じ事故がまた起こるというのだ。タイムリミットは24時間。 科学捜査の天才リンカーン・ライムに捜査協力が要請された。微細証拠の分析と推論の結果、おそるべき結論に達したライムはつぶやく――
「犯人は――ウォッチメイカーだ」
さまざまな勢力に雇われて完全犯罪を立案する天才チャールズ・ヘイル。 またの名を 「ウォッチメイカ一」。これまでも精妙緻密な犯罪計画でライムを苦しめてきた好敵手。 その犯罪の天才がニューヨークに潜伏し、 クレーン倒壊に始まる複雑怪奇なプランを始動させたのだ! ウォッチメイカーの真の目的はいったい何なのか?
天才ウォッチメイカーの犯罪計画の裏の裏を読む名探偵ライム、発動する二重底三重底の罠! 21世紀を代表する名探偵と犯罪王、最後の頭脳戦が始まる!
18万部のベストセラーとなった名作『ウォッチメイカー』で登場した“ウォッチメイカー、 が、〈リンカーン・ライム殺害計画\> をひっさげて帰ってきた! ホームズvsモリアーティを超える「怪人対名探偵」の名作、ここに誕生!

(Amazonより)


プロフェッショナルである「ウォッチメーカー」が私怨(ライムへの復讐)だけのために事件を計画するはずがない。
その本当の目的は一体…
と言った感じで、ウォッチメーカーが仕掛けるクレーン倒壊事件を追い掛けつつ、その裏を探るライムたちの捜査が描かれます。
もちろん二転三転、四転?w
スケールも大きくなって、大統領までが…。
いやはや、やってくれるなぁ。ディーバーさん!


正直言うと最後のどんでん返しについては、ちょっと言いたいことがなくも…ってところがあったりもするんですけどね。
でもまあ、ライムとウォッチメーカーの対決と、その余波
ってとこで、それくらいは許容範囲になった感じ。
個人的にはね。
ライム、サックス以外のメンバーの活躍もあって、満足の一作でした。
例によって。
(まあリンカーン・ライムとアメリア・サックスのカップル(夫婦)の感情的な繋がりをもうちょっと描いてくれても…と思わなくはないですけど。
違う話になっちゃうかw)


シリーズの次の作品はまだ発表されてないようですが、新シリーズが発表されてるとのこと。
コルター・ショウの新作も。
そちらを楽しみにしながら、ライム&サックスとの再会を心待ちにしますかね。