鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

15作目にして、安定した面白さを維持しています:読書録「真夜中の密室」

・真夜中の密室

著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子

出版:文藝春秋(Kindle版)

f:id:aso4045:20220930123248j:image


「リンカーン・ライム」シリーズ第15作。

もう「安定感」には全く心配がない…というか。

ディーヴァーについては「どんでん返し」がトレードマークみたいなモンですが、本作もそれは「大前提」として、ストーリーを錯綜させることで、物語の密度をグッと高めています。

 


どんな鍵も突破して侵入する「ロックスミス(解錠師)」

リンカーン・ライムの分析結果を法廷で覆したマフィアのドン

フェイクニュースで陰謀論を解く謎の人物

扇情的な報道でのしあがって来たメディア王とその一族

選挙を目前に控え、世論に翻弄されるニューヨーク上層部

 


様々な人物、色々なストーリーが絡まり、進行し、「どんでん返し」を繰り返しながら、最後の<謎解き>に向かっていく。

 


リンカーン・ライム&アメリア・サックスのコンビに加え、証拠分析と捜査を行うファミリー的なチームは相変わらず。

そこに新たなメンバーも加わり…

ってな感じでしょうか。

個人的には前作(カッティング・エッジ)よりも楽しませてもらいました。

もともとリンカーンは先端技術に積極的ですが、本作ではZOOMを活用した、一歩進んだ捜査手法も見せてくれますしね。(作品世界をコロナは襲ってないようですが)

 


シリーズはまだまだ続く…。

ということですが、別シリーズの「コルター・ショウ」の方はドラマ化も進んでいるとか?

そういえばリンカーンの方もドラマ化って話なかったっけ?

ショウの方に切り替わったのかなぁ。

 

 

 

#読書感想文

#真夜中の密室

#リンカーンライム

#ジェフリーディーヴァー